「格闘技・ONE172」(25年3月23日、さいたまスーパーアリーナ) アジア最大の格闘技団体「ONE」の、今年1月以来、1年2カ月ぶり4度目となる日本大会が開催され、K-1で3階級を制した武尊(33)と、元ONEフライ級ムエタイ世界王者…
「格闘技・ONE172」(25年3月23日、さいたまスーパーアリーナ)
アジア最大の格闘技団体「ONE」の、今年1月以来、1年2カ月ぶり4度目となる日本大会が開催され、K-1で3階級を制した武尊(33)と、元ONEフライ級ムエタイ世界王者のロッタン・ジットムアンノン(27)が、メインイベントのフライ級キックボクシングスーパーファイト3分5回戦で対戦することが16日、都内で発表された。武尊は現在、ONEフライ級キックボクシングの2位で、ロッタンは1位。
今年1月の日本大会で対戦するはずが、ロッタンの負傷欠場でスーパーレックと対戦した武尊は、念願の決定に「やっとロッタンと戦えるのはすごいうれしい。こうやって決まるということは、引き寄せ合う運命だったと思う」と喜んだ。
ロッタンについては「本当に強いし、殴り合いだったり激しい部分はフィーチャーされているが、すごい技術があって、細かいテクニックや、いなす能力、いろんなものを兼ね備えている。この階級で世界最強のファイターだと思う。階級が違っても、世界でこれだけかみ合うファイターはいないと思う。格闘家として満足できるような、本当の壊し合いができる相手」と評価。
「だからこそ戦いがいがあるし、格闘家をやってる以上は世界最強になりたいので、ロッタン選手を倒して世界最強を証明したい。格闘技の歴史の中でも一番の戦いができると思う。どちらかが壊れるような世界最高の殴り合い、壊し合いをやりたい」と熱く語った。
武尊は「格闘技人生を全て出し切るつもりで臨む。現役の最終章、集大成を日本のファンの皆様の目の前でできるのはすごくうれしい。今までいろんなものを背負って戦っていいエネルギーを与えてくれていたけど、集大成になるので自分のために思い切り戦いたい。格闘家人生だけじゃなく命をかけて戦おうと思います。この試合が最後のつもりで全て出し切ろうと思っている」と、覚悟を示した。
ロッタンは「いよいよ時が来たと感じています」と、破壊王・橋本真也さんばりに語った。
武尊の印象は「試合を見て、正直すごく怖いなと感じるくらい緊張を覚えた。(9月の試合で)1回にダウンを奪われて2回に逆転KO勝ちしたのを、本当に強いと思った。本当に最強の戦士だと思っている。素晴らしいスーパースターでもあり、ホントに強い心を持っていると思う」というものだと説明。
「世界最強の2人が戦うと世界最強の殴り合いになると思う。2人のスタイルがとても似ていて、持っているものを出し合うことで激しい打ち合いになることは間違いない。彼を倒すことが求められている」とKOを宣言した。
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若松佑弥(29)とアドリアーノ・モラエス(35)が、デメトリアス・ジョンソンが返上して空位になっているONEフライ級総合格闘技世界王座決定戦5分5回戦を行うことも発表された。モラエスは2021年にジョンソンにKO勝ち、2022年に若松に一本勝ちしている。
2連敗からの3連勝でチャンスをつかんだ若松は「3年前から進化してきた部分を最高の舞台で発揮してしっかりチャンピオンになりたい。全てをかけて、格闘技人生で集大成になる戦いをしたいい。僕も本当に死んでもいいぐらい格闘技人生をかけて取りに行くんで、今までの最高傑作にする」と戴冠宣言。
ONEの総合格闘技フライ級について「フライ級の最高峰を決めるチャンピオンシップ。DJ(デメトリアス・ジョンソン)が移籍するという話を聞いた時点で、ONEのフライ級が世界最高と確信していた。最高の舞台でONEフライ級が世界一だっていうのを知らしめるいい機会」と、レベルの高さを強調した。
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日本人の母を持つチャトリ・シットヨートンCEOは日本語で「ショウヘイ・オオタニは野球の歴史で一番、ベストプレーヤー。今回のマッチ、サイタマで、タケルはベスト・オブ・ベスト。ショウヘイ・オオタニみたい。日本のみんな、ファンは応援してください。ユウヤ・ワカマツは今、日本のベスト、タイトルショット。これはすごく、ショウヘイ・オオタニと同じ1人です。だからみんな日本人ファン、お願いします、おうえんしてください!日本、ベスト・オブ・ベストです」と、熱く訴えていた。