東都大学野球の日大が15日、同大学グラウンドで慶大と年内最後のオープン戦を行い、来秋ドラフト候補の市川祐投手(3年・関東第一)がプロ入りへの思いを明かした。 今春は最優秀投手とベストナインに輝き、大学日本代表にも選ばれ2つの国際大会で優勝…
東都大学野球の日大が15日、同大学グラウンドで慶大と年内最後のオープン戦を行い、来秋ドラフト候補の市川祐投手(3年・関東第一)がプロ入りへの思いを明かした。
今春は最優秀投手とベストナインに輝き、大学日本代表にも選ばれ2つの国際大会で優勝を経験。ヤクルトのドラフト1位・中村優斗投手(21)=愛知工大=からストレッチ方法を学ぶなど大学トップレベルの選手たちから多くの刺激を受けた。ただ、8月の体調不良も影響し今秋は結果が振るわず。「代表から帰ってきて、いろいろ試そうと思ってやっていたんですけど、かみ合わなくてフォームも定まらないままになった」と悔やんだ。
疲労面を考慮されリーグ戦後は試合での登板を回避している中、現在は球速の向上を課題にウエートトレーニングに注力している。高校時代には最速152キロを計測したが、大学での最速は147キロで、制球力を武器に140キロ前後の直球と落ち球を効果的に使い抑えていくスタイル。「今まではコントロールを崩さないようにという感じで、スピードを上げることに特化したトレーニングはあまりやってこなかった。今はウエートも計画的にやるようにしています」と週6日で取り組んでいるという。
理由はもちろん、目指す舞台があるからだ。希望する進路について「社会人野球も考えていますが、一番はプロに行きたい」と右腕。「実力がまだまだなので、春の結果次第。先発していたら平均球速は145キロくらいは必要になると思います。その上で最優秀投手とか、またタイトルをとれたら注目してもらえると思う」と冷静に自身の現在地を分析した。現役選手最多のリーグ戦通算15勝を挙げているエースが、勝負の来春へ鍛錬を積む。