「K-1 WORLD GP 2024 IN TOKYO」の一夜明け会見が15日、都内で開かれ、K-1 WORLD GP女子アトム級王者の菅原美優(25)がK-1引退と王座返上を発表した。 菅原は2019年にプロデビューし、翌年Krush女…
「K-1 WORLD GP 2024 IN TOKYO」の一夜明け会見が15日、都内で開かれ、K-1 WORLD GP女子アトム級王者の菅原美優(25)がK-1引退と王座返上を発表した。
菅原は2019年にプロデビューし、翌年Krush女子アトム級王座を獲得。2023年にK-1王座を奪取した。今年3月に行われたRISEとの対抗戦で、RISE QUEEN同級王者の宮﨑小雪との頂上対決に延長判定で敗れたのが最後の試合となった。
菅原は宮﨑戦を「キックボクシング人生を全てかけてやろうと決めていたので、悔いはない」と語り、引退の理由を「K-1の中でやり尽くしたのもそうですし。ボクシングをやりたい欲が出たのもそう。女子は選手が少ないので。2年前から再戦が多かったので、再戦が増えていくんだろうなと。あとは海外の選手とやってきて、組みなしのルールでやって勝ってもと考え始めたら、すっきりしなくて素直に喜べなくなって。ひたすら自分と課題と向き合うようになりました。それで、新しいことに挑戦しようかなと思い始めました」と説明した。
「楽しいことばかりではありませんでしたが、人としても選手としても成長させていただき、感謝の気持ちでいっぱい。宮田さん(K-1の宮田充プロデューサー)がいなかったら、ただの格闘技の好きな女の子で終わっていました。アマチュア大会に出た時に声をかけてもらえなかったら、ここにいませんでした。たくさんの人によくしていただき、ありがとうございました」と感謝を述べた。
今後は「ボクシングの世界に行こうと思っています。プロではなくて、アマチュアの世界に行こうと思っています」と明かし、「(キックボクシングは)中途半端な形でデビューしてしまったので、アマチュアボクシングで自信満々に頂点を取りに行くくらいでやりたい。国際大会に出て、ジャパンユニホームをもらいたい夢もあります。プロの道も考えていますので、一番上を目指しています。お父さんがボクシングファンなので、早くベルトをかけてあげたい」と目標を掲げた。
夫でパンクラス王者の藤盛一郞の反応は「私がボクシング好きなのは知っていますし、話もそればかり(笑)。ボクシングの試合しか見ていないし。応援してくれています。生き生きしていいなという感じです」というものだという。
最後はファンに「今までたくさん応援してもらって……、泣いちゃいそう…。20(代)前半で経験できないことをやらせてもらって、感謝の、言葉でいっぱいです。大好きな格闘技が嫌いになることもありました。辛いことは目に入りますけど、こんなに応援してくれる人がいたんだなと、こんなに大きいことなんだなと思いました。財産だと思っています。次の舞台へ行ってもチャンピオンベルトをかき集められるように頑張るので、応援してくれたらうれしいです。自分のこともK-1の応援よろしくお願いいたします。6年間ありがとうございました」とメッセージを送った。