「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ) 合同公開練習が15日、東京・銀座で行われ、カルシャガ・ダウトベックと対戦するYA-MANは「今話題になってるバックからのスパーリングをやりたい」と、得意の打撃ではなく寝技の…
「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ)
合同公開練習が15日、東京・銀座で行われ、カルシャガ・ダウトベックと対戦するYA-MANは「今話題になってるバックからのスパーリングをやりたい」と、得意の打撃ではなく寝技のスパーリングを、修斗世界ストロー級7位の黒部和沙を相手に披露した。
7日のUFCで世界フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャに挑戦した朝倉海が背後を取られてチョークで敗れたばかりだが、YA-MANは「ストライカーはバックからが弱いと思われてるので。海さんは特に意識はしていない。どれだけグラップリングできるか見せたいなと思って」ととぼけた。
そもそもダウトベックはボクシング出身のストライカーとあって、本番での寝技は「全く想定してない。殴り合いになると思う」と予想。試合に向けた練習は「ボクシングのスパーリングを多めにやっていて、ボクシングエリートの子たちと重ねている」といい、「その子たちの方が(ダウトベックより)うまいと思ってるので問題ない」と攻略に自信を見せた。
今年はプロデュースする格闘技イベント「ファイトクラブ2」で、対戦相手の木村“フィリップ”ミノルが不祥事で欠場。「(損失は)多いですよ。たまったもんじゃない。何の連絡もないし、ゴメンもなし」とぼやき、「3カ月ぐらい全然お店に行けてないんで、年末はKOして、KOボーナスをフルベットしたい。シャンパンの波に溺れたい」と切実に語った。
また、来年の目標として「RISEの方で65キロのチャンピオンが2年ぐらい空位なんで、そこを狙って、オープンフィンガーもやって、三刀流でいきたい。全部トップを目指してやっている」と、三刀流での3冠をブチ上げた。
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レジェンド・桜庭和志の長男で、矢地祐介を相手にMMAデビュー戦を行う桜庭大世は、父の指導でサーキットトレーニングを披露した。
父からは「(もともとやっていた)柔道につなげる動きをやったらいいんじゃない?」と助言されたという。
「デビュー戦で、いろいろ思うことが皆さんあると思うけど、とにかく面白い試合ができればなと思います。(矢地は)ベテランですし、胸を借りるつもりで打撃も寝技も全力でやろうと思っています」と意気込んだ。
矢地は父と出てきた大世に「ちょっと反則だろうと。それにつきます」とぼやきつつも、「リングに上がってしまえばデビュー戦だろうが何十戦やってようが、平等で関係ない。2人でいい作品を作れれば。予想を上回る勝ち方をして、MMAというのは厳しいんだぞというのを身をもって教えたい」と通告した。
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ルシア・アプデルガリムとノンタイトル戦を行うRIZIN女子スーパーアトム級王者・伊澤星花は「皆さんが引くぐらいの強さを見せたい。MMAの荒さや怖さを見せたい」とワイルドな意気込み。この日は夫でMMA選手のCOROが不在で「今日はCOROさんが来られなくてさみしい。(夫からは)しっかり減量を頑張れよと言われています。甘い物を我慢するのに落ち込んだ毎日を過ごしています」と、乙女心ものぞかせた。
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ホセ・トーレスと対戦する神龍誠は、ファンが投げるボールをよける練習を披露。変わった練習が多いのは「プロレス好きだったので、そういう影響もあるかと思います」と自己分析し、最近は「瞑想とか火の呼吸とか、そういうのはやったりします」と明かした。
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キム・テインと対戦する上田幹雄は「他団体のチャンピオンということで、今回のキーワードは『RIZINナメんじゃねえぞ』という気持ちで戦いたい。最後、自分が一発決めてド派手にいこうと思います」とKO決着を宣言した。
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ともにキックボクシングで実績を残し、ともにMMAデビュー戦となるのが大雅-梅野源治戦。大雅は「お互い何ができるか、どんな引き出し持ってるか分からないので、当日楽しみにしていただきたい。総合格闘技と言うより、なんでもありという感覚でやろうと思ってる。使えるものはなんでも使ってやろうと思っている」と、何が飛び出すか分からない展開を予告。
「RIZINでチャンピオンになることに重点を置いて、総合格闘技で強くなるように生活している。RIZINのチャンピオンのデビュー戦だと思って見てみてください。周りには3年以内にチャンピオンになりますって言っちゃってるので頑張らないといけない」と、MMAへの意気込みを述べた。
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武田光司と新居すぐるは、セキュリティー職の仲間同士の一戦。「ススキノで一緒におっパブ行く仲なんで」(新居)、「おっパブ行った武田は全力で楽しんだって。その通りです」(武田)という親しい間柄だ。
新居は「仲間たちに熱い戦いを届けて、俺たちここまで言ったよと言うのを見せたい」と思い入れを語り、武田も「同じです」と同調。「思い切りやり合えて、その後(わだかまりは)何もないと思う」(新居)、「お互い全力で、正々堂々で向かい合いたい」(武田)と話していた。