<松井大輔引退試合:MATSUI FRIENDS-JAPAN DREAMS>◇15日◇ニッパツ三ツ沢球技場松井大輔が事前に予告していた「クライマックス」がベールを脱いだ。後半終了間際、「JAPAN DREAMS」は、香川真司がペナルティーエ…

<松井大輔引退試合:MATSUI FRIENDS-JAPAN DREAMS>◇15日◇ニッパツ三ツ沢球技場

松井大輔が事前に予告していた「クライマックス」がベールを脱いだ。

後半終了間際、「JAPAN DREAMS」は、香川真司がペナルティーエリアで、女子レスリングの金メダリスト吉田沙保里からタックルを受け、倒されてしまった。

香川は吉田にレッドカードを出し吉田は退場。「JAPAN DREAMS」にPKが与えられた。

キッカーは松井…かと思いきや、松井は、親友の駒野友一へボールを渡した。

14年前のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会、決勝トーナメント1回戦のパラグアイ戦。試合は0-0のまま決着が付かず、PK戦へと持ち込まれた。3人目のキッカーの駒野がクロスバーに当てて失敗。日本はPK戦で敗れた。落ち込む駒野に最後まで寄り添ったのが、松井だった。

PKスポットで、松井は駒野に「バーに当てろ」と指示。大型ビジョンには、W杯南アフリカ戦のPKの場面が流れ「あれから14年…」の壮大な演出が流れた。

再びクロスバーにはね返されるのか。駒野の蹴ったボールは、今回はしっかりネットを揺らした。試合後、駒野には「頑張ったで賞」が送られ、駒野は「過去を吹っ切ることが出来ました」とユニークなコメントを残し、会場を盛り上げた。