サッカーのJ2・モンテディオ山形の渡辺晋監督(51)が10日、天童市のクラブハウスで会見を開き今シーズンを振り返った。リーグ4位と健闘してプレーオフ(PO)に進んだが準決勝で敗れたことについて「優勝や昇格が達成できず、到底満足できるような…
サッカーのJ2・モンテディオ山形の渡辺晋監督(51)が10日、天童市のクラブハウスで会見を開き今シーズンを振り返った。リーグ4位と健闘してプレーオフ(PO)に進んだが準決勝で敗れたことについて「優勝や昇格が達成できず、到底満足できるような結果ではなかった」と総括。引き続き指揮を執る来季の目標は「優勝して昇格すること」と力強く語った。
モンテディオは今季、前半戦は下位で苦しんだが後半戦は一転。最終盤にはクラブ最長の9連勝でPO進出を決めた。だがホームにファジアーノ岡山を迎えた1日のPO準決勝では、主導権を岡山に奪われ0―3で敗れた。
渡辺監督はPOについて「すごく良い形で準備できていたので、選手たちはどんな試合を見せてくれるのかワクワクしていた。だが試合前にロッカールームから出てくる選手の表情が硬かった」と振り返る。緊張からか、これまでなら難なくできていたプレーができない場面もあったといい「驚きとともに、私のマネジメントがうまくいかなかったかという反省はある」と話した。
今季の印象的な試合を問われてもPOの岡山戦を挙げた。渡辺監督は「それしか浮かばない。特に全然うまくいかなかった前半の45分ばかりが頭に出てくる。翌日から何度も映像を見直し、来年優勝するためには何を克服したらいいのか考えている」と話した。
来季は優勝してJ1昇格を目指す。「今季J2で優勝した清水との勝ち点差は16。今年はホームで負けすぎた。ホームの負けを全部勝ちに変えていけば、差は埋まる。さらに、選手の技術と(布陣などの)構造を高めていきたい。それが優勝に近づく第一歩」と語った。(安斎耕一)