広島・常広羽也斗投手(23)が14日、来季の開幕ローテ入りへ年明けからハイペースで調整していく考えを明かした。1年目の今季はコンディション面が整わず、春先から出遅れた。その反省を生かして1月は母校・青学大で始動し、2月1日に万全の状態に持…

 広島・常広羽也斗投手(23)が14日、来季の開幕ローテ入りへ年明けからハイペースで調整していく考えを明かした。1年目の今季はコンディション面が整わず、春先から出遅れた。その反省を生かして1月は母校・青学大で始動し、2月1日に万全の状態に持っていく姿勢。九里の移籍で1枠空いた先発ローテの座をつかむべく、準備を進めていく。

 スタートラインに立つ前の助走期間を長く取る必要性を、常広は感じていた。「2月のキャンプで、いい入りができれば開幕からローテーションに入ることも近づく。最初にどこか痛い、とかでつまずくと1軍スタートが難しくなる。2月1日に万全で入れるように1月は過ごしたい」と意気込んだ。

 1年目の今春は学業による多忙とコンディション不良が重なり、開幕を2軍で迎えた。9月にプロ初勝利を挙げたが、1年間を通じてチームの歯車になれなかった。「僕の場合は動いていないと、昨年と同じことになってしまう。投げ始める状態に持っていくまで、時間がかかる(タイプ)」と自己分析し「厳しくやっていきたい」と早めの仕上げに注力する。

 見据えるのは初の開幕ローテの座。九里のオリックス移籍によって先発の1枠が“空席”となった。ライバルとの競争を勝ち抜くには、キャンプでのアピールが不可欠。その準備期間となる1月は青学大で始動する。

 母校は今年、同大学初の大学4冠を達成。「優勝した雰囲気に入って練習したら、刺激ももらえるかな」とプロ入りにつながった原点の場所で汗を流し、臨戦態勢を整える。「1年間、長いので目標は一つじゃないと思う。細かくゴールを決めながらやっていく」。今年の経験を教訓に、2年目の来季は華麗なスタートダッシュを決める。