全国高校バスケットボール選手権(通称・ウインターカップ)は23日に開幕する(東京体育館ほか)。女子では創部2年目で1、2年生でチームを構成する日本航空北海道が2年連続出場。女子U17日本代表にも選出された庵原(いはら)有紗(2年)を中心に…

 全国高校バスケットボール選手権(通称・ウインターカップ)は23日に開幕する(東京体育館ほか)。女子では創部2年目で1、2年生でチームを構成する日本航空北海道が2年連続出場。女子U17日本代表にも選出された庵原(いはら)有紗(2年)を中心に、強豪撃破を狙う。

 強大な敵を前にしても、むしろ士気は上がっている。日本航空北海道の初戦の相手は、総体4強の東海大福岡。その強豪を破っても、続く2回戦は同準Vの岐阜女子が待ち受ける。厳しいブロックに入ったが、西川葵主将(2年)は「留学生がいるチームと公式戦でやったことがなくて、初めて全国のベスト4に入るようなチームの山に入って、試合ができるのが楽しみ」とうなずいた。

 1年生だけで臨んだ昨夏の総体では2勝を挙げ16強。今年のウインターカップ(WC)予選では、前回全国4強で道5連覇中だった札幌山の手を撃破した。しかし、昨年のWC、今夏の総体は初戦敗退と全国で力を出せず。7月には女子U17日本代表にも選出された庵原は「メンタルが弱くなって自分のプレーを出し切れなかったり、チームの力を出せなくなることが多かった。強い相手とやれる機会をもらったので、自分たちの力を出し切っていい内容のゲームをしたい」と意気込んだ。

 組み合わせ決定後、選手ミーティングで決めたチームのテーマは「下剋上~日本一チャレンジャーなチーム~」。西川主将は「2年生チームって3年生からしたら少し下に見られたりもすると思うので、下克上がいいんじゃないかと。自分たちから積極的に攻めたり、守ったりっていうのを目標にしています」。チーム発足時に立てた目標は、3年での日本一。持ち味の激しいディフェンスからの速攻で活路を開き、トップクラスのチームを倒しにいく。

(山口 泰史)