◆第10回ターコイズS・G3(12月14日、中山・芝1600メートル、良) 第10回ターコイズS・G3は14日、中山競馬場で行われ、2番人気のアルジーヌが差し切って重賞初制覇を果たした。西村淳也騎手(25)=栗東・フリー=は11日の全日本2…

◆第10回ターコイズS・G3(12月14日、中山・芝1600メートル、良)

 第10回ターコイズS・G3は14日、中山競馬場で行われ、2番人気のアルジーヌが差し切って重賞初制覇を果たした。西村淳也騎手(25)=栗東・フリー=は11日の全日本2歳優駿・Jpn1に続き、中2日での重賞勝ちを決めた。

 トップハンデタイの55・5キロをものともせず、暮れの中山で力を見せつけた。アルジーヌは中団でじっくりと構え、直線は急坂を力強く駆け上がってまとめて差し切った。西村淳は「終始手応えが良かったですし、4コーナーでも抜群でいつでも抜け出せる雰囲気がありました。完勝でしたね」と重賞初Vに導き、胸を張った。

 鞍上は11日の全日本2歳優駿(川崎)を、ミリアッドラヴで制したばかり。「関係者がしっかりと良い状態で中山競馬場まで連れてきていただいていたので、自信がありました」と仕上がりの良さを勝因に挙げた。

 母キャトルフィーユは5歳夏に10度目の挑戦で重賞初勝利(14年クイーンS)を飾ったが、娘は4歳暮れに2度目で初タイトル。西村淳は「本当にポテンシャルが高いですし、機嫌が良ければ、すごく走ってくれる。まだまだ奥がある馬ですし、今後が楽しみですね」と大きな期待を寄せた。

 京都競馬場で見守った中内田調教師も「お母さんが走りましたから、少しでも近づけるようにと思ってやってきました。賞金も加算できましたし、来年が楽しみです」。母が届かなかったG1へ、希望の光がさした勝利だった。(西山 智昭)

 ◆アルジーヌ 父ロードカナロア、母キャトルフィーユ(父ディープインパクト)。栗東・中内田充正厩舎所属の牝4歳。北海道新ひだか町・ケイアイファームの生産。通算11戦6勝。総獲得賞金は1億4285万7000円。重賞初勝利。馬主は(株)ロードホースクラブ。