阪神の糸井嘉男SA(43)=デイリースポーツ評論家=が14日、ほっともっとフィールド神戸で行われたスポーツ用品のコーベヤ主催の「THE野球盤」に参加した。来季で5年目のシーズンを迎える近大の後輩である佐藤輝明内野手(25)には、米大リーグ…
阪神の糸井嘉男SA(43)=デイリースポーツ評論家=が14日、ほっともっとフィールド神戸で行われたスポーツ用品のコーベヤ主催の「THE野球盤」に参加した。来季で5年目のシーズンを迎える近大の後輩である佐藤輝明内野手(25)には、米大リーグのア・リーグMVPに輝いたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(32)のような活躍を期待。1年間通して安定した成績を残し、最低でも30本塁打クリアを求めた。
秘める能力があるからこそ期待も大きい。糸井SAは近大の後輩である佐藤輝の覚醒を信じる。「今年のジャッジのような成績を」と、求めるのはア・リーグMVPに輝いたヤンキースの主砲だ。
「(目指すのは)ジャッジです。だから、打率・322、58本。なかなか甲子園では難しいですけど、30発というのは輝にクリアしてほしい。左ではなかなか難しいといわれてますけど、彼のポテンシャルからしてクリアしてほしい」
4年目の今季は成績不振で5月に2軍降格を経験するなど、キャリア最少の120試合出場。打率・268はキャリアハイだったが、16本塁打と入団から初めて20本に到達しなかった。
「1年間、悪いときをなくす。それだけでいいんですよ。技術的には問題ない。月間MVPも獲っているし。技術というよりはどう1年間状態を保つか。それだけでいいと思います」
結果を残すために必要なのは、好調な状態をどれだけ維持できるのか。6月に再昇格を果たすと、8月には月間打率・287、6本塁打、21打点で月間MVPを獲得。シーズン前半こそ苦戦したが、後半は盛り返した。
自身の経験も踏まえ、オフの過ごし方が成績にもつながるとする。「休むのは1週間ぐらいでした。(シーズン中は)見えない疲れからスイングが鈍ったりすることもある。やっぱり基本的な走り込みもそうですし、振る量も」と基礎トレーニングに励んでいたことを明かした。
スランプの期間を少しでも短くするためにも、下半身の強化は重要だという。「(ソフトバンクの)柳田選手もオフに『これでもかってぐらい走り込んだ』と言っていた。『それがなかったら1年間成績を残せなかったです』というのを言われたことがあった。1年間戦っている中で、見えない疲れとかそういうのは下半身の疲れだったり、特に内野手は足を使う」と、足腰を鍛えることを念押しする。
来春のキャンプでは引退後初めて臨時コーチとして指導する予定。佐藤輝とは連絡を取り合い、オフの練習状況などを把握している。秋、冬で土台を作り上げた虎の主砲に来春、さらに磨きをかける。