第101回箱根駅伝(25年1月2、3日)に出場する早大が14日、埼玉・所沢市内の所沢キャンパスで取材に応じた。前回大会5区で1年生ながら6位で走り、“山の名探偵”の愛称でブレークした工藤慎作(2年)は、「今年度は出雲駅伝、全日本大学駅伝と…
第101回箱根駅伝(25年1月2、3日)に出場する早大が14日、埼玉・所沢市内の所沢キャンパスで取材に応じた。前回大会5区で1年生ながら6位で走り、“山の名探偵”の愛称でブレークした工藤慎作(2年)は、「今年度は出雲駅伝、全日本大学駅伝と学生トップ選手と肩を並べて戦えている。勢いのまま戦っていけたら」と、同区快走を誓った。
人気漫画「名探偵コナン」の主人公と名前が類似し、メガネ姿も相まって入学後すぐに花田勝彦監督から命名された。本名の慎作は「真実を追い求めてほしい」という両親の願いからだが、奇しくも由来通りの愛称が付いた。「当時から『真実はいつも1つ』と、かかっていたのかもしれない。ここからさらに広まって、愛される名称であってほしい」と歓迎している。
今季は山登りだけでなく平地の走力も増し、出雲駅伝6位、全日本大学駅伝5位に主力として貢献。花田監督は5区起用をすでに明言しており、「平地でも(エースの)山口の次に速い。安定感もあるし、箱根の走りが楽しみ」と、2年連続の5区快走に期待を寄せている。
将来的には、28年ロサンゼルス五輪のマラソン代表入りも視野に入れる。箱根駅伝5区がマラソンに生きるかどうかの議論はしばしば行われるが、工藤自身は「馬力を鍛えるとか、有酸素能力を高める意味では生きる」と前向き。「来年度から走っておかないと間に合わない」と語り、花田監督も「来季の冬ぐらいにやりたい」と、在学中のマラソン挑戦を検討している。
チームとしては箱根駅伝総合3位が目標。これまでの学生三大駅伝で上位を占めた国学院大、青学大、駒大の“3強崩し”へ。「区間賞を目指したいけど甘くはないので、手堅く区間3番を狙っていきたい」と意気込んだ。