日本卓球協会は14日、都内で理事会を開いた。10月のアジア選手権で日本勢50年ぶりの優勝を果たした男子シングルスの張本智和(智和企画)、同じく50年ぶりに頂点に立った女子団体メンバー(張本美和、平野美宇、伊藤美誠、大藤沙月、早田ひな)、現…
日本卓球協会は14日、都内で理事会を開いた。10月のアジア選手権で日本勢50年ぶりの優勝を果たした男子シングルスの張本智和(智和企画)、同じく50年ぶりに頂点に立った女子団体メンバー(張本美和、平野美宇、伊藤美誠、大藤沙月、早田ひな)、現行大会では日本勢初の優勝を飾った女子ダブルスの大藤沙月、横井咲桜(ミキハウス)に、副賞として1組各100万円の報奨金を贈ることを決めた。
日本協会によれば、かつては報奨金の規定で五輪、世界選手権、アジア大会とともにアジア選手権も対象大会として明記されていたが、中国トップ選手が出なくなった時期があり、16年に外されていた。しかし、翌年の17年アジア選手権ではトップ選手も出そろう中、女子シングルスで平野美宇が中国選手を3人撃破して21年ぶりに頂点に立ったことから、規定にはないものの副賞として報奨金(当時は500万円)を授与していた。
今回も規定には入っていないものの、それぞれ中国トップ選手も破った上で、日本卓球界にとって半世紀ぶりの快挙となったため、奨励する意義も大きい。副賞として報奨金を授与する提案に対し、理事から「異議なし」との声も挙がる全会一致での決定となった。
近年はアジア選手権が世界選手権予選を兼ねることから、中国トップ選手も出そろっているだけに、宮崎義仁専務理事は「もう一度、(報奨金の)規定に入れ直すことも考えたい。まずは執行部で検討して、理事会にもう一度提案する可能性があるが、今回は特別表彰とする」と述べた。