「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(15日、住吉スポーツセンター) 大阪市内のホテルで前日計量が行われ、王者の西田凌佑(六島)が53・3キロ、挑戦者のアヌチャイ・ドンスア(タイ)が53・0キロで、ともに一発クリアした。 計…

 「ボクシング・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(15日、住吉スポーツセンター)

 大阪市内のホテルで前日計量が行われ、王者の西田凌佑(六島)が53・3キロ、挑戦者のアヌチャイ・ドンスア(タイ)が53・0キロで、ともに一発クリアした。

 計量を終えた西田はいつものように沙捺夫人特製の塩ちゃんこやおじやなど『勝負メシ』で栄養を補給して決戦に備えた。今回は早めに体重を落としたこともあって減量は順調に進んだ。「体調はいいです。体重は完璧につくれたかな」と落ち着いた表情で話した。以前は減量中に汗が出なくなるなどコンディション調整に苦しむこともあったが、ドリンクを摂取した方がいいなどアドバイスを受けてスムーズに体重を落とせたという。「ここまでは完璧に仕上がったと思います」と万全のコンディションを強調した。

 西田の他にも中谷潤人(M・T)、武居由樹(大橋)、堤聖也(角海老宝石)と、日本人4選手が世界4団体のベルトを独占する激戦のバンタム級。熱望する統一戦を実現するためにも、今後に向けて結果と内容で存在感をアピールしたいところだ。「絶対に負けられない。今まで通りに自分の距離でパンチを当てさせずに、最終的にはKOしたい」とチャンピオンは力強くV宣言した。

 対する挑戦者のアヌチャイは「普通の精神状態だ。(試合直前だが)特に何も感じていない。西田は背も高いので、多少体が大きいかなと感じた。当日のウエイトは何キロとは決めていないが、たぶんそんなに増えないと思う。勝つ自信はある」と物静かにコメント。初の世界戦へ緊張感を漂わせていた。