「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(12日、後楽園ホール) 王者・中嶋一輝(31)=大橋=に、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の次男で6位の辰吉寿以輝(28)=大阪帝拳=が挑戦するタイトルマッチがメインで行わ…
「ボクシング・東洋太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」(12日、後楽園ホール)
王者・中嶋一輝(31)=大橋=に、元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎の次男で6位の辰吉寿以輝(28)=大阪帝拳=が挑戦するタイトルマッチがメインで行われ、中嶋が2ラウンドに左フック1発でTKO勝ちした。
父・丈一郎が1990年にプロ4戦目で初タイトルとなる日本バンタム級王座を獲得した後楽園ホールで、タイトル初挑戦となった寿以輝。青コーナー下の最前列では、丈一郎ら辰吉ファミリーが総出で見守り、期待感で後楽園ホールは満員に膨れ上がった。
寿以輝はクラシックに乗って白が基調のコスチュームで入場。対する中嶋はラップでコスチュームは黒が基調と、対照的な入場となった。
16勝10KOの寿以輝と、16勝13KOの中嶋というハードパンチャー対決は、1ラウンドから緊張感あふれる立ち上がり。2回に寿以輝が前に出ていったが、中嶋の強打一発に沈んだ。
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セミの日本ウエルター級タイトルマッチは、王者セムジュ・デビッド(中日)が1位の小畑武尊(ダッシュ東保)の挑戦を判定3-0で退けた。
1ラウンドから最終ラウンドまで互いに手を出し続けたが、ともに決定的なシーンは作れず。小畑もセムジュを交代される場面を作ったが、ジャッジは98-92が2者、97-93で、圧力と精度でまさったセムジュが防衛に成功した。
セムジュは「相手はすごくいい選手だった。めちゃめちゃいい試合だったと思う」と小畑をたたえた。
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日本ユース・スーパーバンタム級王座決定戦は、武藤涼太(松田)が6回1分46秒、TKOで山﨑裕生(大橋)を破り、新王者となった。武藤は2回に右フックで山﨑の右膝をマットに着かせ、その後も5回に5連打を全てヒットさせるなど優勢に試合を進め、6回にロープ際で連打を放ったところでレフェリーが試合を止めた。
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第2試合では今年デビューした大橋ジムのアマエリート4人の1人、田中将吾がプロ2戦目を迎え、51・5キロ契約8回戦でナッツァポン・マノノム(タイ)と対戦した。試合は一方的に田中が打ちまくる展開となり、1回に先制ダウンを奪取。2回に連打を放ってナッツァポンが崩れ落ちたところでレフェリーが試合を止め、2回1分53秒、TKO勝ちを収めた。