総合格闘家の朝倉海が12日、自身のYouTubeチャンネルを更新。日本時間8日に行われたUFCでフライ王座に挑んだが、王者パントージャに2回1本負けを喫し、敗戦後初の更新で「UFCのタイトルマッチ、たくさんの応援ありがとうございました」と…
総合格闘家の朝倉海が12日、自身のYouTubeチャンネルを更新。日本時間8日に行われたUFCでフライ王座に挑んだが、王者パントージャに2回1本負けを喫し、敗戦後初の更新で「UFCのタイトルマッチ、たくさんの応援ありがとうございました」と語った。
試合後、日本に帰国し、気持ちを整理。「日本人初の王者になる可能性があったということで、そこにすごく期待してくれていたと思うし、それに懸けてくれていたと思うので、それに応えられなかったのが悔しいし、申し訳ないです。今回自分にとっても特別な試合だったし、日本のみんなが応援してくれるおかげでもらえたチャンスだったし、ずっと夢だったUFCのチャンピオンになることができるチャンスだった。勝ちたかったしこのチャンスをつかみたかった。自分の実力不足だったと感じました。やっぱりUFCのチャンピオンは強かった」と、振り返った。今後もUFC挑戦を明言。「悔しいし、今までの格闘技人生の中で一番悔しい。一番悔しいけど、挑戦したことは間違ってなかったと思うし、結果は出せなかったけど、自分にとってはすごくいい経験になったし。トップの選手を知るってことはすごく貴重な経験だし、そこで自分に何が足りないか気づかされたし、何をやればいいかというのも分かった。自分で決めた夢なので、叶えるまでやるしかないなと思ってる。戦ってみて、すごく実力差があったってみんな思うかもしれないですけど、自分の中では絶対勝てるようになるなと感じたので、必ずまた下から這い上がって1つ1つクリアして、必ず最後はチャンピオンになるんで。腐らずに頑張ろうかと思います」と、言い切った。
試合に関しては「思っていたより強かったというよりうまかった。さすがだなと。まあちょっと派手に狙いすぎた。正直、狙いすぎたっていうのはある。それが俺だから仕方ないんだけど。とにかくKOで勝ってやろうっていうのを狙いすぎちゃったなっていうのはある。こういうしとけば、ああしとけばというのはたくさんあるけど、それも実力。そうさせてもらえなかった。最後絞められたのも警戒していたが、思った以上にタイトだった。強かった。向き合ってみて強さを感じた。打撃に対して一ミリもビビってないし、攻撃力の重さもあるし」と、王者の強さを認めつつ「でも全然いけるんだよなっていうのが自分の中でずっとある。やられたけど、勝てない相手ではないっていうのは感覚としてすごくある。絶対勝てるようになるって感覚ある。そこを大事にしていきたい」と、前を向いた。
元RIZINバンタム級王者の朝倉はUFCデビュー戦で異例の王座戦&メーンイベントに挑んだが、2回にバックをとられて苦しい展開になると、グラウンド戦で防戦一方に。リアネイキッドチョークを食らって、耐えきれず失神一本負けで、日本人初のUFC王者はならなかった。座り込み呆然と勝者の歓喜を見つめた。試合後は観客に向かって手を合わせて謝罪した。
日本人ファイターのUFC初戦でのタイトル戦挑戦は01年の宇野薫(バンタム級王座決定戦)、02年の桜井マッハ速人(ウェルター級王座戦)に続く3人目で22年9カ月ぶり。日本人選手のタイトル戦挑戦は15年の堀口恭司(フライ級王座戦)以来9年半ぶりだった。過去6人が王座に挑み、いずれも世界最高峰の壁が立ちはだかってきたが、またはね返された。