来年1月2、3日に行われる第101回箱根駅伝で2年連続8度目の総合優勝を狙う青学大が12日、東京・青山キャンパスで壮行会を開いた。学生ら約1200人が集まる中、原晋監督は1年前の同時期はインフルエンザの集団感染に見舞われていたことを思い返…

 来年1月2、3日に行われる第101回箱根駅伝で2年連続8度目の総合優勝を狙う青学大が12日、東京・青山キャンパスで壮行会を開いた。学生ら約1200人が集まる中、原晋監督は1年前の同時期はインフルエンザの集団感染に見舞われていたことを思い返しながら、「今年は非常に良い状態。けがや体調不良者はいない。まずは自分たちを信じてスタートラインに立てれば結果はついてくる」と自信をのぞかせた。

 指揮官は今回、恒例の作戦として「あいたいね大作戦」をぶち上げているが、選手も呼応し“愛”で共鳴した。

 エースの1人で前回3区区間賞の太田蒼生(4年)は「最初に聞いたときは(作戦の意味が)よくわからなかった」と笑いつつ、「(監督から)説明を聞いたら、いろんな意味を掛けていると。今年のチームのスローガンとして『愛のある生活をやろう』というのがあって、1年間チームで取り組んできた。自分が優勝して、笑顔で愛している人に会いたいなと思わせてくれる作戦名だなと思った」と、モチベーションに変えた。

 屈指のイケメンランナーは、ラストイヤーの大舞台に向けて「今年で最後の箱根駅伝で色んな想いがあるが、チームの目標である連覇を達成できるように、オレが箱根で勝たせてやる、それくらいの気持ちで今年は臨みたい。最後は区間新記録を狙いたい」と、かっこよく言い切った。

 太田は希望区間としては意外にも10区を挙げ、「最後まで楽しんで、(ゴール地点の)大手町でみんなで笑いたい」と、ゴールテープに照準。一方で、卒業後にアナウンサーとして福井放送への入社が内定している主将の田中悠登(4年)も先に10区を希望していたが、ライバル出現に苦笑いを浮かべながら静かに火花を散らしていた。