もしかするとむかしの人たちは、先ずはお酒を酌み交わし、その人となりを確認したのかもしれません。のみニケーションってヤツです。今の若い人たちの多くは、その逆のように感じます。敢えてお酒を飲まないですね。お酒に掛けるお金や、飲む時間を別の物や…

 もしかするとむかしの人たちは、先ずはお酒を酌み交わし、その人となりを確認したのかもしれません。のみニケーションってヤツです。

今の若い人たちの多くは、その逆のように感じます。敢えてお酒を飲まないですね。お酒に掛けるお金や、飲む時間を別の物や事に費やす。お酒に係る諸々を自分の価値観に従い、優先順位を低く置いているようです。
どんな人かを素面の段階で探っている。他人との係わりに慎重なところがある。そして一安心できた段階で、お互いお酒を口にするのかもしれません。

この見解は正しいのか?どちらが良いのか悪いのかを言うつもりは全くありません。

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私は呑兵衛でした。40代後半まで晩酌は当たり前で、その上飲む量は半端ではありませんでしたね。休肝日なんてあろうはずがなかったのです。
後悔先に立たず。今思うと、諸々もったいないことをしていたと思う。けど、お酒にまつわるすべてに於いて悔やんではいません。

お酒には人同志の親睦、友好関係を深めてくれる効果があります。摂取量がほどほどなら、健康的な飲み物のように思ったりします。

商談相手との打ち合わせやビジネスに絡んだ情報交換等のあと、しばしばこんな会話が飛び出した。

「このあと予定あります?」
「いや、特に入っていませんけど・・・。」
「だったら、その辺で一杯やって行きませんか?」
「いいですね!」

と、返したり返ってもらったり。

その時点で既に間柄が縮まった感じがしました。単に私の想い過ごし、錯覚でしたら恥ずかしいですけど・・・。
そして酒席でのざっくばらんな会話が繰り広げられるのです。肩の力が抜けて、リラックスできる雰囲気の中、程度はあっても見えない隔たりが消えていく。素面の時とは違って、敢えて口に出すこともあるでしょう。相手もそれに合わせて返してくれると、お互いの理解度が高くなるのです。

国境を越えることができるお酒の不思議なちからなのか?
JIJI.COMや読売新聞では、こんなエピソードが紹介されています。

ミュンヘンオリンピックでは日本の加藤沢男さんが個人総合優勝。種目別では平行棒でも金メダルを獲得。そして鉄棒は月面宙返りの塚原光男さん。吊り輪では中山彰規さんがそれぞれ優勝。極め付けに団体優勝も成し遂げていました。男子体操は日本のお家芸と称され、世界のトップを走っていたのです。
それから4年後のモントリオールオリンピックでは、個人総合3連覇を狙う加藤選手に待ったをかけたのが、旧ソ連(今のロシア)ニコライ・アンドリアノフ選手です。

ミュンヘンオリンピックでの出来事。
日本男子体操選手の部屋に、アンドリアノフさんと若手選手たちが突然やって来た。日本選手から体操競技の教えを乞うために。練習方法から始まって、どうしたら試合で強くなれるのか?何が足りないのか?等を、謙虚な気持ちで学びに来たのです。その時、手に携えて来たものはウオッカの1瓶だったそうです。
実直に語り合える。真っ正直で純粋な気持ちで向かい合える場を創ってくれる。その脇役に相応しいと思ったのが、“お酒”、ウォッカだったのでしょう。
それ以来、彼等は体操競技を通して、お互い信頼関係が深まり、リスペクトし合える間柄になったのです。

国や民族が違っても、お酒には万国共通の融和なこころを醸成する効力が秘められているのですね。

お酒は嗜み方によって、心身共に健康的な飲み物になるような気がするのです。

[文:健康わくわくサイト]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸

岡本 頼幸

幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 ~ 免疫検査を通しての患者様への想い ~ 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。