【山口】世界文化遺産の萩の城下町を駆ける「維新の里 萩城下町マラソン2024」(大会実行委主催、朝日新聞社など後援)が8日、萩ウェルネスパーク(萩市)を発着点に開かれた。ハーフマラソンや5キロなど4種目に1972人が出走し、厳しい冷え込み…

 【山口】世界文化遺産の萩の城下町を駆ける「維新の里 萩城下町マラソン2024」(大会実行委主催、朝日新聞社など後援)が8日、萩ウェルネスパーク(萩市)を発着点に開かれた。ハーフマラソンや5キロなど4種目に1972人が出走し、厳しい冷え込みのなか、1938人が完走した。

 同マラソンは、萩城下町や萩城跡などの市中心部を巡るハーフマラソンや、阿武川沿いを走る5キロ、萩ウェルネスパークを走る2キロ、ファミリー(2キロ)の4種目。性別や年代別に計27部門で開かれ、今年で25回目を迎えた。

 スタート時の会場の気温は5度。時折強い寒風が吹く中、午前10時の号砲でハーフマラソンとファミリーの種目を皮切りに、元気よくランナーがスタートを切った。

 沿道では、多くの市民がランナーに声援を送った。約1千人の市民を中心にしたボランティアが交通整理や救護、給水や食事などで大会を支え、寒空の城下町に熱気を送った。

 大会にはゲストランナーとして東海大で4年連続で箱根駅伝に出走し、総合優勝の経験がある陸上選手の鬼塚翔太さんが参加。ランナーと伴走して大会を盛り上げた。

 ゴール後には、各部門の1~3位の走者が表彰台で、賞状とメダルを授与された。(池田良)

■ハーフマラソン29歳以下優勝者=女子・安山佳七さん(24)

 中学から始めた陸上で競技生活としてラストランでした。スタート前は感極まって涙があふれました。沿道で両親が「頑張れ」と励ましてくれて、最後に1位になり、気持ちよく競技生活を締めくくることができました。(記録1時間24分41秒)

■ハーフマラソン29歳以下優勝者=男子・横山裕介さん(26)

 城下町を走るコースは風情があって気持ちよかったです。ランナーと声援を送ってくれる沿道の市民の方々との距離が近くて、走りを後押ししてくれました。次回もまた走りたいです。(記録1時間8分28秒)

■2キロ男子小学生優勝者=小松智輝さん(12)

 最後の上りのコースがきつかったけど、弟=弘輝さん(10)=と、励まし合ってがんばりました。兄弟で1位と2位になれて、うれしいです。夢は、五輪に出場してマラソンを走りたいです。