「UFC」(7日、ラスベガス) フライ級タイトルマッチが行われ、元RIZINバンタム級王者の朝倉海(31)=JAPAN TOP TEAM=がUFCデビュー戦で王者アレッシャンドリ・パントージャ(34)=ブラジル=に2回2分5秒一本負けで敗…
「UFC」(7日、ラスベガス)
フライ級タイトルマッチが行われ、元RIZINバンタム級王者の朝倉海(31)=JAPAN TOP TEAM=がUFCデビュー戦で王者アレッシャンドリ・パントージャ(34)=ブラジル=に2回2分5秒一本負けで敗れ、日本人初のUFC王者はならなかった。日本人ファイターのUFC初戦でのタイトル戦挑戦は01年の宇野薫(バンタム級王座決定戦)、02年の桜井マッハ速人(ウェルター級王座戦)に続く3人目で22年9カ月ぶり。日本人選手のタイトル戦挑戦は15年の堀口恭司(フライ級王座戦)以来9年半ぶりだった。過去6人が王座に挑み、いずれも世界最高峰の壁のはね返されていたが、また立ちはだかった。
1回、海はいきなり膝を放ったが決めきれず。左フックを被弾し、ややぐらついた。その後、くっつかれてのグラウンド戦で王者に上に乗られる展開となったが、凌いだ。海は左膝をさく裂させたが、王者はパンチで返していった。
2回はバックをとられて苦しい展開に。グラウンド戦で防戦一方の展開。リアネイキッドチョークを食らって、耐えきれず一本負け。座り込み呆然と勝者の歓喜を見つめた。試合後は観客に向かって手を合わせて謝罪した。
試合後、パントージャは「これがUFCのレベルだ。ここが最高のレベルなんだ。日本からきて簡単にこのベルトを奪えると思ったか。ここは俺の場所だ。俺の方が強い」と言い放った。
“路上の伝説”と呼ばれる総合格闘家の朝倉未来を兄に持つ朝倉海は昨年大みそかのRIZINでRIZIN、ベラトール元王者のフアン・アーチュレッタ(米国)にKO勝ちし、王座を獲得。今年6月に王座返上とUFC挑戦を発表した。UFCデビュー戦で異例となるいきなりパントージャとのタイトルマッチが組まれた。
朝倉海はMMAはこれまで25戦21勝4敗(13KO3一本勝ち)。パントージャはMMAはこれまで33戦28勝5敗(8KO10一本勝ち)で、6連勝中。23年7月のタイトルを奪取し、2度防衛に成功していた。