総合格闘家の朝倉海(31)が初となる5分5ラウンドの長丁場を前に、スタミナの徹底強化に励む。U-NEXT格闘技公式YouTubeチャンネルで公開中の動画内で、12月7日(日本時間8日)にUFCフライ級タイトル戦、パントージャ戦が行われるラ…
総合格闘家の朝倉海(31)が初となる5分5ラウンドの長丁場を前に、スタミナの徹底強化に励む。U-NEXT格闘技公式YouTubeチャンネルで公開中の動画内で、12月7日(日本時間8日)にUFCフライ級タイトル戦、パントージャ戦が行われるラスベガスでの最終調整の様子を公開。「スタミナの部分では強化してます」と調整テーマを語った。
UFC本社併設の施設でのトレーニングの場面では、クロストレーナーを限界までこいだ後、心拍数が上がり切った状態でシャドーボクシングを行うメニューが課されていた。ビリー・ビゲロウコーチに「あと15秒!」「あと10秒!」「シャドーボクシングだ!動いて!」「ディフェンスも!」と追い込まれ続け、苦悶(くもん)の表情を浮かべながらも、何とかやりきっていた。
UFCのタイトルマッチやメインイベント戦は、5分5ラウンド制をとっている。朝倉海にとって初めてのフォーマットになる。「それに十分対応できるスタミナが必要になる」。ラスベガスが標高600メートル以上あり、普段の試合会場よりも若干だが酸素が薄くなることも鑑みて、試合3週間前に現地入りしてスタミナ強化と高地順応を入念に行っている。
朝倉海は「僕はケガが多かったんで、苦しい時期もあったんですけど、それもすべて乗り越えてここまでたどり着いた。ここで勝てば報われる。本当の意味で格闘技をやってよかったなと思えるはず。10年前にTHE OUTSIDERで初めてチャンピオンになって、そこから10年後に世界一になる。そういうことだと思います」と語った。
動画の中では兄の朝倉未来から「いつものような豪快なKOをしてもらって、世界に名前をとどろかせてほしい」とエールを受けた。さらに秋元強真、倉本大悟、昇侍、白川陸斗ら総合格闘家からのビデオメッセージを見せてもらう一幕も。「うれしいですね。感動します。勝たないといけないですね。大丈夫です、絶対勝ちますんで。みんなの思いも乗せて、倒します」とうなずいた。