パリ五輪の体操男子で団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠を達成し、平行棒で銅メダルを獲得した岡慎之助(21)=徳洲会=が、デイリースポーツの取材に応じた。奇跡の逆転金メダルとなった団体総合など、あらためて日本列島を沸かせた名場面を回想。新…
パリ五輪の体操男子で団体総合、個人総合、種目別鉄棒の3冠を達成し、平行棒で銅メダルを獲得した岡慎之助(21)=徳洲会=が、デイリースポーツの取材に応じた。奇跡の逆転金メダルとなった団体総合など、あらためて日本列島を沸かせた名場面を回想。新王者として2028年ロサンゼルス五輪での4冠を目標に掲げ、団体総合と個人総合での五輪3連覇への熱い思いを語った。
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五輪期間で急激な成長を遂げた21歳。変わらない人柄の良さや親しみやすさを携えながら、公の場に出る機会が激増した影響もあるのか、話しぶりは以前より滑らかになっていた。イベントの話題を振ると「これ(金メダルを)取らなかったらできなかったんだろうなって、最近すごい思いますね。そういうの考えちゃうんですよ」と照れ笑いで明かしてくれた。
雑誌でモデルを務める日もあれば、園遊会に出席したりと大忙し。ご褒美は「いろいろ買いました。靴、服、バッグとか」とにんまりした。ポテンシャルの高い体操は高級車『フェラーリ』に例えられており、車もご褒美リストにあったが「さすがに無理」と違う車種になったという。
その“高性能”な武器の一つが幼少期から磨いてきた倒立だ。恥ずかしがりながら、カメラの前で披露してくれた。「倒立もですけど、努力は裏切らなかった」。変わらない芯の強さも垣間見えた瞬間だった。(デイリースポーツ・田中亜実)