MLBのマンフレッド・コミッショナーが提唱した「ゴールデン・アットバット」の新ルール案に対し、米球界で非難が殺到している。このルールは任意の打者を打順に関係なく打席に立たせることができるルールで、導入されればチャンスの場面でチーム最強打者を…

MLBのマンフレッド・コミッショナーが提唱した「ゴールデン・アットバット」の新ルール案に対し、米球界で非難が殺到している。

このルールは任意の打者を打順に関係なく打席に立たせることができるルールで、導入されればチャンスの場面でチーム最強打者を打順関係なく起用することができるというもの。新ルールとして導入を検討していることが報じられると、あまりに斬新なアイデアに衝撃が広がった。

通算354勝、4672奪三振をマークするレジェンド投手ロジャー・クレメンス氏は4日にX(旧ツイッター)で「仮の話だが、無死満塁でオオタニと対戦し、三振を奪ったと思ったらこのルールのせいでまた次もオオタニと対戦しなければならないのか?」と批判的に投稿。エンゼルスやレイズを指揮したジョー・マドン監督は「ジ・アスレチック」のインタビューで「昨年のWBCでのオオタニとトラウトの対決は最高だったが、それはめったに見られないから最高だったのだ。毎晩見るものではない」と批判した。

元投手で解説者を務めるマイク・クロコウ氏はサンフランシスコのスポーツ専門ラジオ局「KNBR」に出演し「あほらしいとしか思えない。理解できない。野球は実に美しいスポーツ。なぜそれをめちゃくちゃにするのか?」と怒り、有名スポーツコメンテーターのマイク・フランセッサ氏は自身のポッドキャストで「このルールがもし導入されたら、もう野球を観ない」とばっさり切り捨てた。