浜松開誠館との県選手権決勝で、神吉(かんき)はAチームの公式戦初先発を飾った。最初は「少し緊張した」と言うが、ピッチに入った瞬間に「楽しもう」と切り替えた。試合前のロッカールームで「名前を売って来い!」と川口修監督(51)に激励されており…

 浜松開誠館との県選手権決勝で、神吉(かんき)はAチームの公式戦初先発を飾った。最初は「少し緊張した」と言うが、ピッチに入った瞬間に「楽しもう」と切り替えた。試合前のロッカールームで「名前を売って来い!」と川口修監督(51)に激励されており、右サイドで躍動。何度も突破を図り、鋭い切り返しで相手のマークを外してゴール前へクロスを放った。

 小学生時代のコーチが静学OBで、当時から「高校は静学で」と決めていた。5大会前の優勝もテレビで見ていた。得意のドリブルには自信を持っている。

 心残りなのは点を取れなかったこと。県選手権直前にAチーム入りし、決勝トーナメント初戦と準々決勝に途中出場。だがチャンスで決め切れなかった。本番までに決定力を高め、ドリブルをもっと磨く。そして静岡だけでなく、全国に名前を売る。(里見 祐司)

 ◆神吉 俊之介(かんき・しゅんのすけ)2007年5月15日、兵庫県生まれ。17歳。競技は幼稚園から。前所属はアミザージ神野SC。177センチ、69キロ。血液型O。家族は両親と兄、姉、妹。