巨人吉川尚輝内野手(29)が“大台”の上を手中に入れた。4日、大手町の球団事務所で契約交渉に臨み、1億1000万円増の年俸2億円、3年契約で更改。今季の年俸9000万円から一気に3年総額6億円の大型契約を勝ち取った。…
巨人吉川尚輝内野手(29)が“大台”の上を手中に入れた。4日、大手町の球団事務所で契約交渉に臨み、1億1000万円増の年俸2億円、3年契約で更改。今季の年俸9000万円から一気に3年総額6億円の大型契約を勝ち取った。「野球選手として億もらうというのは目標でもあったし、すごくいい評価をしていただいた。それにともなって、もっとやらなきゃいけないという自覚はあります」と話した。
プロ入り9年目を迎える来季中に国内FA権の取得が見込まれる。来オフ以降を見据えての複数年契約も「ジャイアンツでプレーすることは変わりないと思いますし、まあ特にというか。複数年を提示してもらえたので良かったです」と当面は権利行使を考えずに腰を据えてプレーに集中する意思を明確に示した。
今季は開幕前に目標に掲げていた「全試合出場」と「ゴールデングラブ賞」をいずれも初めて達成した。激戦区の二塁手でDeNA牧、広島菊地らを抑えてベストナインも初受賞。「来年以降もずっととりつづけられるようにやっていきたい」と単発で終わらせずに継続を誓った。
大幅昇給の使い道も守備と同じで手堅かった。「税金が大変だと思うのでしっかりとためていきたいなと思います」と自身へのご褒美はなし。一方で「たくさんお世話になった兄貴が2人いるんですけど、何かしてあげたい。家のリフォームとか。分かんないけど(笑い)」と家族に還元する。【為田聡史】