3位からの逆転優勝を狙う町田は4日、町田市内の練習場で公開練習を行った。最終戦のアウェー鹿島戦(8日・カシマ)を前に、首位神戸との勝ち点差は3で、2位広島との勝ち点差は2。広島とは得失点差が9開いているため、優勝には上位2クラブが敗れた上…
3位からの逆転優勝を狙う町田は4日、町田市内の練習場で公開練習を行った。最終戦のアウェー鹿島戦(8日・カシマ)を前に、首位神戸との勝ち点差は3で、2位広島との勝ち点差は2。広島とは得失点差が9開いているため、優勝には上位2クラブが敗れた上で、町田が鹿島に勝利することが条件となる。DF昌子源は「条件的に正直難しいのはわかっている。それでも何が起こるのがわからないのがJリーグ」と話した。
1シーズン制となった2005年以降、最終節での逆転優勝は4度(05年G大阪、07年鹿島、13年広島、17年川崎)に起こっている。しかし勝ち点差3を逆転しての例は、まだない。05年は1差(G大阪がC大阪に逆転)、07年は1差(鹿島が浦和を逆転)、13年は2差(広島が横浜Mを逆転)、17年は2差(川崎が鹿島を逆転)からの逆転劇だった。しかし史上初のJ1初昇格初優勝という目標に向かって進んできた町田にとって、前例がないことはあきらめる理由にはならない。
今季の開幕前、最終節が昨季まで所属した鹿島戦だと判明した際、昌子には2つの思いが頭をよぎったという。一つは初昇格クラブの町田が今季、残留争いに巻き込まれる可能性もあると感じていた上で「カシマスタジアムで残留をかけて戦うのは嫌やな…」との思い、そしてもう一つは、鹿島で優勝を決める可能性もある…という思いだ。結果としては残留争いには巻き込まれることなく、優勝の可能性を残して挑む最終節。「鹿島という歴史あるクラブに、全部をぶつけたい」と昌子。今季のJリーグを盛り上げてきた町田が、史上最大差の逆転劇へ最終節に挑む。