村上の三振率の高さと守備能力は改善すべき課題だ(C)産経新聞社 ヤクルトの村上宗隆が12月2日、契約更改交渉後の記者会見において、「来季がNPBでプレーする最後のシーズンになると思う」と語り、2026年シーズンからの米球界でのプレーする意思…
村上の三振率の高さと守備能力は改善すべき課題だ(C)産経新聞社
ヤクルトの村上宗隆が12月2日、契約更改交渉後の記者会見において、「来季がNPBでプレーする最後のシーズンになると思う」と語り、2026年シーズンからの米球界でのプレーする意思があることを明かした。
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すでに球団からも、来季終了後でのポスティングによるMLB挑戦が容認されている村上。今季も本塁打、打点のタイトルを獲得し改めて実力を証明。かねてより公言していたメジャー移籍に向け、着々と歩を進めている印象だ。
今回の村上のコメントは米国内メディアもこぞって取り上げており、渡米後での活躍を期待する声など、さまざまな反応をみせている。その中で、現地放送局『CBS SPORTS』も公式サイト上において、村上の特集記事を配信。「日本人スラッガー、ムネタカ・ムラカミがMLB移籍を表明、2025年をNPBラストシーズンと発表」と報じた。
同メディアは、「24歳のムネタカ・ムラカミは2022年、日本人選手によるシーズン本塁打記録を更新し、141試合で56本塁打を放ったことで世界的な注目を集めた。それ以降は同様の成功を収めていないものの、次の2シーズンでそれぞれOPS(出塁率+長打率).875と.851を記録した」として、NPBでの実績を記している。
国際舞台でも証明されている打撃スキルを称える一方、同メディアは村上のウィークポイントにも言及する。昨年12月の同メディアによるトピックでも村上を扱っているとして、「昨冬、『CBS Sports』はムラカミを特集し、彼の卓越したナチュラルなパワーが打撃や守備面での課題を隠していると指摘した」と説明。当時の内容として、三振率が2023年のセ・リーグ平均19.6%に対し、村上は28%を記録したこと、また三塁守備も課題であるとの分析だったと伝えている。
その上で、同メディアは「注目すべきは、三振率が2024年にさらに上昇し、29.5%で三振を喫していることだ」と強調。続けて、「MLBチームはムラカミを一塁手として見る可能性が高い」と守備位置を予想しながら、「打撃技術とMLBレベルの投手との対戦にどう対応するかがより重視されることになるだろう」などと見通している。
長打力や勝負強さは折り紙付きであるものの、やはりメジャーで戦う上で克服すべき課題もあるという村上。来シーズン、日本でどれだけ成長できるかがプレーヤーとしての将来を大きく左右すると言えるだろう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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