辰己のパフォーマンスに賛否両論が集まった(C)産経新聞社 賛否両論の声があがっています。 プロ野球で守備の名手に贈られる「ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が11月28日、都内で行われ、4年連続でパ・リーグの外野手部門に選出された楽天の辰己涼介…
辰己のパフォーマンスに賛否両論が集まった(C)産経新聞社
賛否両論の声があがっています。
プロ野球で守備の名手に贈られる「ゴールデン・グラブ賞」の表彰式が11月28日、都内で行われ、4年連続でパ・リーグの外野手部門に選出された楽天の辰己涼介が、全身を金色に塗る仰天コーデで登場。会場の話題を独占したのです。
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辰己は11月26日のNPBアワーズでも、侍に扮した衣装でファンの度肝を抜いたばかり。SNS上では「金ピカコーデ」に、「不快に感じてしまう」「悪ふざけに見えてしまい残念」「節度を持った行動をして欲しい」といった声があがる一方、「プロは目立ってナンボ」「これくらいのエンタメは良い」「楽天ファンとしては毎年の楽しみ」といった声も寄せられています。
スポーツ紙のデスクは、その姿を見て言います。
「辰己が在籍する楽天は今年で球団創設20周年ですが、その礎を作ったのは名将・野村克也さんです。野村さんは2006年、寄せ集めの新興球団だった楽天の監督に就任すると、『人間的成長なくして技術的進歩なし』『茶髪、長髪、ヒゲは厳禁。心の中は身だしなみにも出る』と説き、選手たちに紳士であることを求めました。就任4年目の2009年にはリーグ2位に躍進し、初のクライマックス・シリーズ出場を成し遂げ、その年限りで退任しましたが、辰己を見ていると、『野村さんが生きていたら、どう思うのだろうか』と考えてしまうんです」
そして、こう続けるのです。
「ゴールデン・グラブ賞の表彰式は、ファン感謝イベントでもなければ、身内の忘年会でもありません。選ばれし者が集う、権威ある表彰の場なのです。TPOをわきまえることなく、『野球が上手ければ何をやってもいいんだ。目立った方が勝ちだ』と思ったとしたら、スポーツマンとして大切な『何か』が欠如していると言っても、間違いではないでしょう」
確かに時代は変わり、「バズらせた方が勝者」な世の中になっているのかもしれません。しかし、野球少年にとってお手本であるはずのプロ野球選手が、ありえない仮装で話題を独占する姿を見て、天国の名プレーヤーたちはどう考えているのか…。多くの先人たちの汗と涙の上で、今のプロ野球の繁栄があることも、忘れずにいたいものです。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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