◇米国女子◇Qシリーズ 事前情報(3日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)最終予選会に臨む日本勢7人のうち、山下美夢有ら国内ツアーを主戦場にする…
◇米国女子◇Qシリーズ 事前情報(3日)◇マグノリアグローブGC(アラバマ州)◇クロッシングコース(6664yd、パー72)、フォールズコース(6643yd、パー71)
最終予選会に臨む日本勢7人のうち、山下美夢有ら国内ツアーを主戦場にする4人は今回が初挑戦。米ツアーメンバーの吉田優利と馬場咲希は2年連続の参戦だ。山口すず夏はその誰よりも経験がある。36位だった2018年、16位で終えた19年以来、今回が3度目だ。
プロ転向直後からプレーしてきた米ツアー、予選会での立ち振る舞いはよく知っている。今大会の会場には、10月にフロリダ州で行われた2次予選会の前に来場して練習ラウンドを実施。出場した過去2回とは異なるコースの情報をいち早く集めた。
90ホールで争われる5日間競技は、最初の4日間で全選手が2コースを回り、最終日にメインのクロッシングコースで最終順位を決める(72ホール終了時に予選カットあり)。
どちらも「アップダウンが意外とある。コースは広いので日本と比べるとOBも少ない。でもグリーンの傾斜は結構強いので、パター勝負かなと。距離感がすごく大事になってくる」という分析。「フォールズの方が難しいかなと思っている。ドッグレッグも多く、トリッキーなホールが多い。ティショットの狙い目をちゃんとしていきたい」。2つのコースの総距離の差が21ydにして、パー設定が1つ少ないフォールズコースをより強く警戒した。
1カ月前、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストを3回目の挑戦で突破。QTは1次予選で姿を消した。「QTのときはアイアンとパットが悪かった。3パットを4日間で7回か8回して、もったいなかった」と振り返る。渡米後にパッティングの状態が上向いたのが好材料。「感覚はだいぶ良くなった。グリーンが速いのでタッチを合わせていければ」と意気込んだ。
「ここ2、3年、ずっとショットも悪く、なかなか思うようなゴルフができずにいた。今年になってようやくセカンドも(プロ)テストも通って、プレッシャーの中でも自分の思う球がやっと久しぶりに打てるようになった」。2022年4月の「ロッテ選手権」を最後に遠ざかっている米ツアーのトーナメント。かつて汗を流した場所が今は待ち遠しい。(アラバマ州モービル/桂川洋一)