女子100メートル障害の日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)が4日までに自身のインスタグラムを更新。組織球性壊死性リンパ節炎(通称・菊池病)と診断されたことを公表した。 「11月19日に菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎)と診断されまし…

 女子100メートル障害の日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)が4日までに自身のインスタグラムを更新。組織球性壊死性リンパ節炎(通称・菊池病)と診断されたことを公表した。

 「11月19日に菊池病(組織球性壊死性リンパ節炎)と診断されました」と病名を明かした福部。「菊池病を簡単に説明すると頸部リンパ節が腫れて熱が出る良性の病気。でも原因不明の病気に加えて珍しい病気で検索しても詳しいこと分からんくて。(絶望)」(原文ママ)と心境を正直につづった。

 10月15日に最初の症状が出たことを明かし、「首のリンパが触るだけで痛いし枕とかが当たるだけでも激痛で、寝違えたかウエイトの筋肉痛かな?って思いよーたけど明らかにリンパが腫れとる!!ってなって、熱も出てきたので私はまずかかりつけ医の呼吸器内科を受診。血液検査しても異常はなかったので痛み止めと抗生物質をもらって飲んでみるけど痛み消えず」と経過観察していたという。

 発熱を繰り返した後、11月19日に正式診断が下ったことを伝えた。また「正式に菊池病って診断されて、このまま様子見るかステロイドを使うか。私はアスリートだしステロイドはドーピングに引っかかるし副作用もあるし飲むことへの抵抗はあったし悩んだ。でもTUE申請さえすれば使っていい薬なわけだし、さすがにもうこの高熱の日々が限界すぎてその日からステロイドを使うことにした」ことも告白。

 さらに「今も治療中で、発熱以外に耳鳴り、目眩、手指、手首の関節痛にまだまだ全快には程遠いけど失ったもんは取り返してみせる」と力強く宣言。「公表するか迷ったけど、この投稿が誰かの役に立てば嬉(うれ)しいし私の経験も無駄じゃないよね」と現在の自身の姿の写真とともに前向きに記した。

 ◆福部 真子(ふくべ・まこ)1995年10月28日、広島・安芸郡府中町生まれ。29歳。小学4年時時に地元のジュニアチームから競技を始める。府中中3年時の全日本中学陸上選手権の四種競技で優勝。広島皆実高に進み、全国高校総体で3連覇。日体大から日本建設工業に進み、22年7月世界選手権(オレゴン)では準決勝で12秒82の日本新記録をマークするも、決勝進出は逃した。同年9月に12秒73とさらに記録を更新し、今年6月に12秒69とさらに縮めた。パリ五輪は女子100メートル障害準決勝敗退。165センチ。