野球殿堂博物館は3日、来年の野球殿堂入り候補者を発表した。全3部門で計58人。プレーヤー表彰ではオリックス、マリナーズなどで日米通算4367安打をマークしたイチロー氏(51)らが新たに加わった。イチロー氏は米国野球殿堂の選出が確実視されて…
野球殿堂博物館は3日、来年の野球殿堂入り候補者を発表した。全3部門で計58人。プレーヤー表彰ではオリックス、マリナーズなどで日米通算4367安打をマークしたイチロー氏(51)らが新たに加わった。イチロー氏は米国野球殿堂の選出が確実視されており、日米での“ダブル表彰”に期待が集まる。エキスパート表彰では、阪神前監督・岡田彰布氏(67)=現オーナー付顧問=らを新候補者として選出した。発表と通知式は投票を経て来年1月16日に行われる。
世界を席巻し続けた希代のヒットメーカーが、日本の殿堂入り候補に名前を連ねた。日米通算4367安打をマークしたイチロー氏だ。日本ではオリックスで活躍。候補に選ばれて1年目に殿堂入りを果たせば、史上7人目のこと。プレーヤー表彰で満票での殿堂入りとなれば史上初の快挙となる。
日本球界だけではない。既に米国野球殿堂からは、25年の殿堂入り候補者に新たに加わると発表されている。過去、野茂英雄氏や松井秀喜氏も候補入りしたが、イチロー氏は日本選手として初の選出が確実視(日本時間1月22日発表)されており、史上2人目となる満票で選出されるかにも注目が集まっている。
日米で殿堂入り候補者に名前が挙がるという偉業を早々と成し遂げたイチロー氏。米国と日本で選出される“ダブル表彰”にも大きな期待が寄せられる。快挙が実現されれば、華々しい経歴に新たな称号が加わることは間違いない。
イチロー氏を含めた新たなプレーヤー表彰の候補者は4人。巨人や米大リーグ、レッドソックスでプレーした上原浩治氏(49)も選出された。同氏は巨人入団1年目の99年に20勝を挙げるなどエースとして活躍。日米通算で「100勝、100ホールド、100セーブ」の偉業を達成した。
巨人の阿部慎之助監督(45)も新たに加わった。現役時代は巨人で通算2132安打、406本塁打を放つなど強打の捕手として活躍。また、通算2000本安打をマークした福浦和也氏(48)=ロッテ1、2軍統括打撃コーディネーター=が新たに選ばれた。