日本ゴルフツアー機構(JGTO)による国内男子ツアーの年間表彰式が2日、都内のホテルで行われ、今季4勝を挙げた平田憲聖(24)=ELECOM=が最優秀新人賞とゴルフ記者賞の2冠に輝いた。賞金王争いは最終戦で逆転を許したものの、充実の今季を…
日本ゴルフツアー機構(JGTO)による国内男子ツアーの年間表彰式が2日、都内のホテルで行われ、今季4勝を挙げた平田憲聖(24)=ELECOM=が最優秀新人賞とゴルフ記者賞の2冠に輝いた。賞金王争いは最終戦で逆転を許したものの、充実の今季を漢字一文字で『幸』と表した。賞金王の金谷拓実は最優秀選手賞など7冠に輝いたが、現地時間3日から行われる米下部ツアーの2次予選会に向けて渡米しているため欠席した。
平田にとって、今季はうれしさあり悔しさありの一年だった。最終戦で最大目標の賞金王を逃したものの、今季4勝を挙げ、新人賞と記者賞の2冠を受賞。表彰式後の取材で「今季を漢字一文字で表すなら」という定番の質問が飛ぶと、『幸』の一字に思いを込めた。
「優勝した喜びもこういう悔しさも、本当に一年間戦えたからこそ得られたものだと思う。そういう経験ができて、悔しいけど幸せ」
前日の1日に激動の国内シーズンを終えたばかり。タイトルを受賞するとは思っておらず、実家に忘れてきたネクタイを2学年先輩の小木曽に買ってきてもらうというハプニングもあったが、大きな勲章をつかみ取り「若い選手がたくさんいて、その中で最優秀新人賞をいただけて本当に光栄」と喜びを語った。
来季も再び国内で賞金王に挑戦する予定だが、場合によっては、うれしい意味でリベンジできなくなる可能性がある。2週後の米下部ツアーの最終予選会(現地時間12日開幕、米フロリダ州)に出場予定で、同予選会は5位以上なら米ツアー出場権を獲得できる。
米ツアー挑戦はかなわなかったとしても、米下部ツアー参戦も「(試合に)しっかり出られる順位ならそっちも挑戦したい」と選択肢に入る。賞金王争いを経験して成長を続ける24歳の夢は、国内の頂点だけにとどまらない。