阪神の山田脩也内野手(19)が2日、「ゲストティーチャー」として、野口、石黒、百崎、松原とともに西宮市立高須西小学校を訪問し、5年生2クラスの64人とキャッチボールや野球のミニゲームなどで交流した。だが、甲子園で野球観戦した生徒の少なさに…
阪神の山田脩也内野手(19)が2日、「ゲストティーチャー」として、野口、石黒、百崎、松原とともに西宮市立高須西小学校を訪問し、5年生2クラスの64人とキャッチボールや野球のミニゲームなどで交流した。だが、甲子園で野球観戦した生徒の少なさに危機感を募らせ、野球人口減少を食い止めるためにも1軍で活躍し、『山田シート』の導入を熱く語った。
無邪気な小学生たちと本気で野球を楽しんだ。「みんな元気があって、すごく勇気をもらいました」。2部制で行われた野球教室で「甲子園に行ったことある人?」の質問に、1組目は31人中3人しか手が上がらず。阪神は今季、5年ぶりに観客動員300万人を突破したが、山田の胸にはもっと野球に接してほしいという思いがこみ上げた。
NPBの調査では、2022年の野球人口(競技統括団体に登録している選手数)は約101万人。12年間で約60万人も減少しており、中でも小学生は軟式と硬式を合わせて約13万人減の約17万人だった。
それでも下降線をたどる野球人口に危機感を募らせるだけでなく「男子だけではなく、女子チームも高校にしてもプロにしても増えてると思う。誰にでもチャンスがあるスポーツ」と前向きに話した。
「こうやって実際に小学校に来たり、いろんな野球教室をやることによって野球人口も増えてくると思うので、こういう活動を積極的にやっていきたい」と、今後も精力的に活動することを誓った。続けて「すごい甲子園は楽しい場所なんで」と聖地の素晴らしさを語り、足を運ぶことを勧めた。
野球の面白さ、甲子園の魅力を知ってもらいたい-。チームでは近本が甲子園での公式戦主催試合に故郷・淡路島のファンを招待する「近本シート」を2年目に設置した。山田は「子どもたちは原石。いろんな経験をすることによって今後の人生に絶対つながってくると思うので、そういう活動をしていきたい」と自身も招待枠としてシート導入に意欲を示した。
この日、小学生たちにたくさんのパワーをもらった。「やっぱり勇気のあるプレーというか、みんなを笑顔にできるプレーをできたらいいなって」。自身が1軍で活躍し「(甲子園に)来た時にはぜひ、自分の名前を呼んでもらいたい」と先を見据えた。「一日も休めない」オフ期間。「山田シート」実現へレベルアップに励む。