拓大は2日、東京・文京キャンパスでパリ五輪の報告会を行い、卒業生でレスリング男子フリースタイル74キロ級銀メダルの高谷大地(自衛隊)、男子マラソン6位の赤崎暁(九電工)が参加した。拓大からはパリ五輪に在学生でサッカー男子の関根大輝と合わせ…

 拓大は2日、東京・文京キャンパスでパリ五輪の報告会を行い、卒業生でレスリング男子フリースタイル74キロ級銀メダルの高谷大地(自衛隊)、男子マラソン6位の赤崎暁(九電工)が参加した。拓大からはパリ五輪に在学生でサッカー男子の関根大輝と合わせ、3人が出場した。

 高谷は報告会で初の五輪を戦った心境を「逆に雰囲気を楽しんでやろうと。一生に一度の物だと思って、パリの風景を感じたり、いろんな人と話したり、選手村を楽しんだ。あとは今までやってきたことの成果確認という形で試合を迎えた」と振り返った。12年ロンドンから五輪3度出場の兄・惣亮(拓大職)の姿を近くで見てきた経験を踏まえ、自身に過度な重圧をかけずに戦ったことが、好結果につながったと語った。

 試合も初戦から難敵が続き、準決勝で元世界王者のデーク(米国)と20―12の激闘を演じてこの階級の日本勢で28年ぶりのメダルを確定させたが、決勝ではジャマロフ(ウズベキスタン)に首を固められてまさかのフォール負け。「一番の大舞台でフォール負けするのは締まりが悪くて僕らしい」と苦笑いしつつ、「全部の試合に思い出がある素晴らしい大会だった」と懐かしんだ。

 既に練習は再開しているが、今後の選手活動は未定。30歳は「とりあえず1年1年。体が動く限りはレスリングに取り組みながら、いろんな人に何かきっかけをつくってもらえる活動であったり、レスリングやスポーツの大切さを周知できるような活動をしていきたい」と当面は普及活動に力を注ぐ考えを示した。