アディダス ジャパンが、2025年のFIFA主要大会で使用される公式試合球「CONEXT25」を2日に発表した。この新しいボールは、2024年12月3日(火)より株式会社モルテンを通じて日本国内で販売される。 ◼︎「CONEXT25」のデザ…

アディダス ジャパンが、2025年のFIFA主要大会で使用される公式試合球「CONEXT25」を2日に発表した。この新しいボールは、2024年12月3日(火)より株式会社モルテンを通じて日本国内で販売される。

◼︎「CONEXT25」のデザインとネーミングの由来

「CONEXT25」という名称は、「CONNECTION」と「NEXT」という2つの言葉から生まれた造語で、スポーツを通じて全ての人種、世代、国々が団結する様子を表現している。ボールのデザインは、大きな円形を採用しており、サッカースタジアムを象徴している。

カラーリングは白を基調にしつつ、鮮やかなイエローとパープルを取り入れ、視覚的なインパクトを与えている。

◼︎「CONEXT25」の先進的なテクノロジー

「CONEXT25」は、アディダス独自のスピードシェルパネルシェイプを採用しており、2022 FIFAワールドカップTMの試合球「アル リフラ」から進化した形状が特徴だ。大小2種類の異形状のパネルを20枚使用したデザインは、空気抵抗を減少させ、キックの正確性と飛行安定性の向上に寄与している。具体的には、以下の3つの技術が強化されている。

1.スピードシェルパネルシェイプ

アディダス独自の新しいパネル形状が、空気抵抗を減少させ、正確なキックを実現。

2.エンボスとディボスの表皮形状

新たに採用されたエンボス(突起状)とディボス(陥没状)の2種類の表皮は、キック精度の向上と飛行安定性の確保に貢献。ディボス状の突起は、空気の流れをコントロールし、ボールの回転を調整する役割を果たしている。

3.サーマルボンディング製法

縫い目のない表皮構造を実現する熱接合技術を用いることで、どこを蹴っても均一な反発力を生じるため、正確なパスやシュートが可能となる。

◼︎サステナビリティへの取り組み

「CONEXT25」は、サステナブルな設計がなされており、新形状のスピードシェルパネルシェイプにより製造過程での廃棄物を削減。材料の効率化を図り、より少ない材料でボールを製造することに成功した。また、再生可能な水性のインクや接着剤を使用することで、環境に配慮したエコフレンドリーなボールとなっている。

◼︎使用対象大会・リーグ

この「CONEXT25」は、2025年に開催されるFIFA主要大会の公式試合球として使用される予定で、世界中のサッカーファンからの注目が集まることだろう。なお、Jリーグも2025シーズンは公式戦で使用することを発表している。

【写真】2025年から使用される「CONEXT25」