サッカーのJ1昇格をかけたプレーオフ(PO)準決勝で、モンテディオ山形は1日、ホームのNDソフトスタジアム山形(天童市)でファジアーノ岡山と対戦した。0―3で敗れて10年ぶりとなるJ1昇格はかなわなかったが、スタンドからは健闘をたたえる声…
サッカーのJ1昇格をかけたプレーオフ(PO)準決勝で、モンテディオ山形は1日、ホームのNDソフトスタジアム山形(天童市)でファジアーノ岡山と対戦した。0―3で敗れて10年ぶりとなるJ1昇格はかなわなかったが、スタンドからは健闘をたたえる声援が送られた。
山形は3年連続のPO進出だが、この3年では初めてのホーム開催。POではJ2の年間順位上位チームのホームが開催地となり、シーズン終盤にクラブ新記録の9連勝を飾って地元開催をつかんだ。この日は約1万8千人のサポーターが詰めかけ、スタンドから声をからして応援した。
試合は序盤から岡山ペースとなり、前半31分、34分と立て続けにゴールを許す苦しい展開。巻き返しを狙い後半を迎えたが、山形はレッドカードで選手1人が退場に。その後、FW高橋潤哉選手らがゴールに迫り、チャンスをつくるも得点につながらず。後半39分には岡山に追加点を許した。シュート本数は岡山が14本に対し山形は4本と、試合の主導権を握れなかった。
試合後、渡辺晋監督は「我々に力がなかったと、現実をしっかり受け止めている。敗れたが、選手たちのこれまでのトレーニングや挑戦をしっかりとたたえたいし、誇りに思っている」と振り返った。
今後、J1昇格に向けて何が必要かとの問いに対して「勝ちきる試合を増やしていかないといけない。そのためには早い準備と確かな技術が必要。来年以降、またチャンスがあれば挑戦していきたい」と前を向いた。(安斎耕一)