サッカーJ2ファジアーノ岡山は1日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形でモンテディオ山形とJ1昇格プレーオフ準決勝を戦い、3―0で勝って決勝進出を決めた。初のJ1昇格をかけ、7日に岡山市北区のシティライトスタジアムにベガルタ仙台を迎え…

 サッカーJ2ファジアーノ岡山は1日、山形県天童市のNDソフトスタジアム山形でモンテディオ山形とJ1昇格プレーオフ準決勝を戦い、3―0で勝って決勝進出を決めた。初のJ1昇格をかけ、7日に岡山市北区のシティライトスタジアムにベガルタ仙台を迎える。

 山形とは2022年のプレーオフでは初戦で対戦し、0―3と完敗。今季のリーグ戦は5月のアウェーでは2―2、8月のホームでは1―1といずれも引き分けていた。

 この日は前半31分にスルーパスを右サイドで受けたMF本山遥がシュートを決めて先制。直後の34分にはFW木村太哉の中央からのシュートをFW岩渕弘人が触ってコースを変え、2点目を挙げた。

 後半は退場者を出して10人になった山形の猛攻を受けたが、冷静に対応して防ぎ、39分に木村が決定的な3点目を決めた。

 本山は試合後、「2年前のプレーオフで山形に完膚無きまでに叩きのめされ、悔しい思いをした。今回勝てて本当にうれしい」と話した。(大野宏)

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 岡山市北区のイオンシネマ岡山ではプレーオフ準決勝のパブリックビューイング(PV)が実施され、サポーターら約600人がスクリーン越しに700キロかなたのチームを後押しした。

 映画館でPVを行うのはクラブで初めて。約570席のチケットは発売から1時間で完売した。参加者にはプレーオフに向けてのスローガン「全員で勝つ!」のフェイスタオルが配られた。

 他のスクリーンでは映画を上映中のため、声援は控えて座ったまま拍手を中心に応援。それでも得点が入ると、多くのサポーターが立ち上がって歓声をあげた。

 勝利を決めた後、来場者全員をハイタッチして送り出した木村正明オーナーは「我々はまだ何も成し遂げていない。次勝ってこそ意味がある。皆さんのお力で12月7日が岡山の歴史に残る1日になることを祈っている」と話した。(大野宏)