◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(1日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆5051人)2015、19年と過去2勝の最終戦で、石川遼がトップ10を外したのは14年大会以来だった。最終日を2バーデ…
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(1日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆5051人)
2015、19年と過去2勝の最終戦で、石川遼がトップ10を外したのは14年大会以来だった。最終日を2バーディ、2ボギーの「70」で回って通算1オーバー18位。「いいパフォーマンスを出すことへの強い思いもあったし、その中でスコアを出せなかったのが現状」と苦い思いで幕を閉じた。
優勝必須の厳しい状況とはいえ、逆転賞金王の可能性を残すランク6位で迎えた最終戦。2019年以来のシーズン複数回優勝を果たして乗り込んだが、初日「73」の遅れを取り戻せずに「やっぱり悔しい」と振り返った。
この日は前半すべてのホールでフェアウェイを捉え、ボギーなしの2バーディ。一転して後半はバーディなしの2ボギーでパープレーにとどまった。「ロングパットのスピード感を合わせられなかったのと、簡単なアプローチをミスしてしまった」と耐えきれなかったホールが悔やまれる。
結果を見れば振るわなかったが、今季の締めくくりとして感触は悪くないという。「スコアは出なかったですけど、自分なりには良かったと思う。スイング自体も年々良くなっている」。アイアンショットとアプローチの精度を課題に挙げ、「180yd以上から(3打以内で上がって)ボギーを打たないこと。アイアンもアプローチも練習しなきゃいけない」と話した。
試合を終えた日の深夜便で渡米し、PGAツアー復帰を目指して3日から行われる2次予選会に出場する。セカンドを突破し、さらにファイナルステージ(12日~/フロリダ州TPCソーグラス ダイズバレーC、ソーグラスCC)で上位5人までに入らなければならない狭き門だ。今週はオデッセイ Ai-ONE TRI-BEAM 2-BALL CSパターを投入するなど、海外進出を見据えて試行錯誤。「やりたいことが山積み」と、再び最高峰の舞台で戦うための調整が続く。(東京都稲城市/谷口愛純)