◆ラグビー◇関東大学対抗戦 早大27―24明大(12月1日、国立競技場 観衆4万544) 「明治」コールに押され、怒とうの猛追を見せた明大だが、勝利に届かなかった。終了間際の24―27。早大陣内のゴール手前で2分以上、モールでゴリゴリと押し…
◆ラグビー◇関東大学対抗戦 早大27―24明大(12月1日、国立競技場 観衆4万544)
「明治」コールに押され、怒とうの猛追を見せた明大だが、勝利に届かなかった。終了間際の24―27。早大陣内のゴール手前で2分以上、モールでゴリゴリと押し込む。しかし、早大の捨て身のタックルに阻まれゴールラインを割れない。大逆転を決めるトライまでが遠かった。4季ぶり対抗戦Vの条件は26点差以上をつけて早大に勝つこと。厳しい条件下で奮闘し、100回目の節目の戦いは敗れた。神鳥裕之監督(50)は「意地と意地がぶつかる試合だった。勝たせてあげられず、責任を感じる」とわびた。
早大の17季ぶり全勝Vを阻止すべく、序盤から食らいついた。強力な重戦車FWが前へ。モールで2度トライを奪い、前半は2点ビハインドで折り返した。後半は相手に流れを握られ、同34分には10点差をつけられたが、同38分に控えで主将のNO8木戸と交代した控えの藤井の執念のトライで3点差に迫った。強豪同士、伝統の一戦にふさわしい死闘を繰り広げた。木戸は「歴史のある舞台で、素晴らしい場所で戦ったことをすごい誇りに思う」と胸を張った。
次は大学選手権で、14日に3回戦で東海大と戦う。昨年準優勝だったチームの今季テーマは「奪還」で、6季ぶり大学日本一を目指す。「今年のチームはどんどん強くなる。本当の勝負は選手権。絶対やり返せると自信を持って、勝ち抜いていきたい」と指揮官。前へ―。下を向いている時間はない。(小林 玲花)