先輩たちが鍛錬を積んできた地に足を踏み入れた。巨人ドラフト1位の花咲徳栄・石塚裕惺内野手(18)が1日、神奈川・川崎市のジャイアンツ球場を訪問。グラウンド内や隣接する寮などを見学し「きれいですし、すごい施設がそろっていて、本当に野球に打ち込…

先輩たちが鍛錬を積んできた地に足を踏み入れた。巨人ドラフト1位の花咲徳栄・石塚裕惺内野手(18)が1日、神奈川・川崎市のジャイアンツ球場を訪問。グラウンド内や隣接する寮などを見学し「きれいですし、すごい施設がそろっていて、本当に野球に打ち込める環境だなと思いました」と胸を高鳴らせた。

最も印象に残った施設は最新鋭の機器がそろうトレーニング棟だった。「(動作を)数値化して自分のいいところと悪いところの分析も今後必要になってくる時代だと思いますし、そういうのをうまく活用しながら自分のものにしていきたい」と入寮後のイメージを膨らませた。

物心ついた時から巨人ファン。かつて松井秀喜氏(50)が素振りを繰り返した畳部屋の通称「松井部屋」の存在は、もちろん知っている。昨年寮が新設されたため、現在はないが「そう言われるくらいの選手になれるように頑張りたい」。いつの日か「石塚部屋」も-。寮でのエピソードが語り継がれる偉大な先輩のように、努力を重ね結果を出す。

広角に長打を打てるのが持ち味の18歳。高校生NO・1遊撃手の触れ込みでプロの世界に入ってきたが、足元を見つめる。「自分のやる気次第で1軍に上がれるのか上がれないのか、それが早まるのか遅まるのか決まってくると思う。24時間ぶっ通しで練習するのは不可能ですけど、時間を無駄にしないように」と石塚。1日でも早く憧れの東京ドームでプレーするために、鍛え抜く。【水谷京裕】