「明治安田J1、広島5-1札幌」(1日、エディオンピースウイング広島) 広島がホーム最終戦でリーグ4試合ぶりの勝利を飾り、勝ち点を68に伸ばして2位をキープ。最終節での逆転優勝の可能性を残した。同69でリーグ連覇を狙う首位神戸と勝ち点差1…
「明治安田J1、広島5-1札幌」(1日、エディオンピースウイング広島)
広島がホーム最終戦でリーグ4試合ぶりの勝利を飾り、勝ち点を68に伸ばして2位をキープ。最終節での逆転優勝の可能性を残した。同69でリーグ連覇を狙う首位神戸と勝ち点差1で12月8日の最終節を迎えることになった。広島の9年ぶりのリーグ制覇が懸かる運命の最終節は8日にアウェーでG大阪と行われる。
今季限りでの現役引退を発表している青山敏弘も後半途中から出場。広島一筋のバンディエラが有終の美を飾った。試合後にはセレモニーが行われた。来季はクラブのコーチに就任することが発表された。プロ生活21年、3度のリーグ優勝に貢献し、クラブ史上最多の444試合出場を果たした38歳は「この尊敬するサンフレッチェ広島で現役を引退させていただくことになりました」と、挨拶した。歴代の監督、仲間たちへの感謝を語り、「この場で歴史を繫ぎたいと思います。クラブと守ってきた、この6番のユニホームを引き継いでもらいます、駿」と川辺の名を呼ぶと、ユニホームを手に「よく頑張ったよ」とつぶやき、「あとお願いします」と川辺に託し、抱き締めた。スタジアムは大きな歓声と拍手に包まれた。
家族への想いを口にした後、最後はサポーターへ感謝。「J1優勝の景色はきっと忘れる事のない、素晴らしい光景でした。僕たちの宝物です。ありがとうございました。すべてが皆さんと歩んで来たものです。皆さんの支えに何度も助けられました。吉田の練習にきてくれたファンの皆さんとの交流。本当に楽しかった。僕の宝物です。皆さんと築きあげた絆や信頼は僕にとって一番の誇りです。みんな大好きだよ。伝わってますか?21年間最高のサッカー人生をありがとうございました」と語ると、拍手に包まれた。
戦友の佐藤寿人氏らからの花束贈呈や、子どもたちからのメッセージの場面では涙が溢れた。