「明治安田J1、広島5-1札幌」(1日、エディオンピースウイング広島) 広島がホーム最終戦でリーグ4試合ぶりの勝利を飾り、勝ち点を68に伸ばして2位をキープ。最終節での逆転優勝の可能性を残した。同69でリーグ連覇を狙う首位神戸と勝ち点差1…

 「明治安田J1、広島5-1札幌」(1日、エディオンピースウイング広島)

 広島がホーム最終戦でリーグ4試合ぶりの勝利を飾り、勝ち点を68に伸ばして2位をキープ。最終節での逆転優勝の可能性を残した。同69でリーグ連覇を狙う首位神戸と勝ち点差1で12月8日の最終節を迎えることになった。広島の9年ぶりのリーグ制覇が懸かる運命の最終節は8日にアウェーでG大阪と行われる。勝ち点66で3位の町田までが優勝の可能性を残している。

 直近は鳴りを潜めていた攻撃陣が久々に爆発した。試合開始直後から敵陣に攻め込む時間が続くと、前半8分に左サイドの東俊希がグラウンダーでのアーリークロスを上げ、ペナルティーエリア内に走り込んでいた加藤陸次樹が右足でダイレクトシュート。加藤の今季8得点目で先制に成功した。

 その後、同点に追いつかれたが、前半アディショナルタイムに東が約40メートルのフリーキックで直接ゴールネットを揺らして勝ち越しに成功した。さらに後半10分にはPKをアルスランが沈めた。

 その後も攻撃の手を緩めず、同34分、42分にソティリウが立て続けに得点。J2降格が決まっている札幌を圧倒した。

 さらに今季限りでの現役引退を発表している青山敏弘も後半途中から出場。広島一筋のバンディエラが有終の美を飾った。

 先制弾の加藤は「素直にうれしい。優勝を目指す上で、ここは絶対勝たないといけなかった。(ゴールは)東選手に感謝。流し込むだけだった。本当に最後、優勝懸かってる試合があるので、最後背中を押してくれるとありがたいです。最後僕たち全部を出し切ります。必ずシャーレを広島に持ち帰りましょう」と、サポーターに呼びかけた。

 Jリーグの優勝争いは神戸、町田、広島の3クラブに絞られており、広島は9年ぶりのリーグ制覇を目指す。