◇りそなB1リーグ 第9節 群馬89ー仙台89ERS(30日・カメイアリーナ仙台) 東地区6位の仙台89ERSは同3位の群馬に65―89で敗れた。仙台市出身で15日に加入が発表されたSF荒谷裕秀(25)が地元での“デビュー戦&r…

◇りそなB1リーグ 第9節 群馬89ー仙台89ERS(30日・カメイアリーナ仙台)

 東地区6位の仙台89ERSは同3位の群馬に65―89で敗れた。仙台市出身で15日に加入が発表されたSF荒谷裕秀(25)が地元での“デビュー戦”に臨み、チーム日本人最多の12得点と奮起したが、勝利をつかめなかった。

  第1クオーター(Q)から完全に流れを渡した。最大31点差をつけられてひたすら追い続ける展開に、落合嘉郎ヘッドコーチ(HC、42)は「すべてにおいて全然アジャストできていなかった」と険しい表情だった。

 序盤は競ったものの、8―7から13連続得点を許すなど第1Qで一気に14点差をつけられた。その後も荒谷を中心にボールを回して攻撃を仕掛けたが、守備のスタイルを次々と変えてくる相手に苦戦。攻撃がはまらず重くなった空気を引きずり、自慢の守備の強度も落ちると群馬のSG辻直人(35)に6本中6本の3点シュートを沈められるなど、警戒していた部分にも対応しきれず惨敗。この日が地元でのデビュー戦となった荒谷は「たくさんの方が温かく迎え入れてくれた中で、こういう試合になってしまって悔しい」とうつむいた。

 それでも荒谷はセンターのクリスティアーノ・フェリシオ(32)の14得点に次ぐ12得点の奮闘に「自分の持ち味の速い展開を意識した」と振り返った。第2戦に向け「シュートが入らずともいいオフェンスの時間もあったのに我慢しきれなかった。もっとやれている部分に自信を持って戦いたい」とリベンジを誓った。(秋元 萌佳)