B1仙台89ERSは2週間のバイウィークを経て、30日にホーム(カメイアリーナ仙台)で群馬と対戦する。15日に長崎からの加入が発表された仙台市出身のSF荒谷裕秀(25)は、地元での“デビュー戦”を迎える。 チームは…
B1仙台89ERSは2週間のバイウィークを経て、30日にホーム(カメイアリーナ仙台)で群馬と対戦する。15日に長崎からの加入が発表された仙台市出身のSF荒谷裕秀(25)は、地元での“デビュー戦”を迎える。
チームは現在4勝10敗と大きく負け越し、東地区6位。荒谷は外から見ていたチームの印象を「しっかり競った中でも負けてしまう惜しい試合が何試合もあってもったいないと正直思っていた」と明かす。シーズン途中の移籍で合流して約2週間だが、白大時代に嘉郎HC(42)のもとでプレーするなど「知り合いも多く、難しい状況でも皆が受け入れてくれた」とチームにもなじみ始めている。
苦しむ攻撃面での起爆剤となる。「自分が得意なのは速い展開のバスケ」と話し、「速さでアドバンテージを取ってスコアしたり、武器のシューター陣を生かしたい」とPFネイサン・ブース(30)やSFスタントン・キッド(32)らの力を存分に発揮できる流れをつくるつもりだ。
地元でのプレーは昨季の11月のがい旋試合以来。「仙台でプレーしたいというのは、プロになった時から思っていた。こうして縁をもらって戻ってくることができてうれしい」と語り、「たくさんの方にメッセージをもらって、ファンの皆さんも歓迎してくれた」と笑顔を見せる。仙台の一員として挑む試合に「カメイアリーナは自分が小学生の頃からたくさんプレーしてきた場所。思い切り楽しんでプレーできたらいいなと思います」と大暴れを誓った。
(秋元 萌佳)
◆荒谷 裕秀(あらや・ひろひで)1998年12月5日、宮城県仙台市生まれ。25歳。東北高から白大を経て2020年12月に宇都宮と特別指定選手契約を結び、21年1月にデビュー。20―23年に宇都宮、23―24年11月まで長崎でプレー。189センチ。86キロ。