東京ドームで快哉を叫んだ台湾代表の面々。(C)Getty Images 歴史的勝利の反響が大きく広まっている。11月24日に行われた野球の国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の決勝戦で、台湾代表が日本代表を4-…
東京ドームで快哉を叫んだ台湾代表の面々。(C)Getty Images
歴史的勝利の反響が大きく広まっている。11月24日に行われた野球の国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」の決勝戦で、台湾代表が日本代表を4-0で撃破。同国史上初となる国際大会での優勝を飾った。
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投打で付け入る隙を与えなかった。開幕前から優勝筆頭候補に挙げられ、大会期間中も2敗を喫している侍ジャパンからの“勝利”は、単なる一勝ではない。グラウンド上で選手や関係者たちの多くが涙したように、台湾ナインにとっては大きな価値がある。
というのも、選手たちは教育部(教育省)体育署の「国光体育奨章」の規定により、1人当たり700万元(約3300万円)の賞金を獲得。さらに中華民国野球協会のジェフリー・クー・ジュニア理事長は、台湾代表チームに対して総額7000万台湾元(約3億3300万円)の特別ボーナスを支払うとした。
世界制覇によって一躍時の人となっている台湾ナイン。国内でもおおむね歓迎され、大反響を呼んだ彼らだが、フィーバーの大きさゆえに一部では反感も受けている。国会議員のクオ・クオ=ウェン氏がチームへのボーナスを「1億台湾元(約5億円)にすべきだ」と主張すると、国内で「政府が介入するはやりすぎだ」「傲慢だ」「さすがにおかしい」と批判が殺到。本人が「不快な思いをさせてしまった。ちょっとした提案のつもりだった」と謝罪する事態にまで至った。
日本を破り、台湾に栄冠をもたらした英雄たち。だが、周囲の異様な盛り上がりは予期せぬハレーションを生む形にもなっているようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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