阪神・森下翔太外野手(24)が27日、来年3月に行われるドジャースとのプレシーズンゲームを心待ちにした。大リーグ機構などはこの日、ドジャースとカブスが3月18、19日に東京ドームで行う開幕シリーズを前に、同15、16日に阪神、巨人と試合を…
阪神・森下翔太外野手(24)が27日、来年3月に行われるドジャースとのプレシーズンゲームを心待ちにした。大リーグ機構などはこの日、ドジャースとカブスが3月18、19日に東京ドームで行う開幕シリーズを前に、同15、16日に阪神、巨人と試合を行うと発表。森下は昨春の侍ジャパンとの強化試合以来となる大谷翔平選手(30)との再戦を「楽しみです」と待ちわびた。
夢のような一戦が正式に発表され、森下は胸を高鳴らせた。開幕戦を直前に控えたドジャース・大谷とのマッチアップ。2年ぶりの対戦に「楽しみです。やっぱり“大谷翔平”を見てみたい」と声を弾ませた。
「やれるのは楽しみです。メジャーは目指すべき場所でもあるので、早めにできるのはいい経験になると思います」
かねて抱いていたメジャー志向をハッキリ口にするとともに、大谷との再戦を心待ちにした。
昨春の衝撃は今もまぶたに刻まれている。昨年3月の侍ジャパンとの強化試合。大谷はフリー打撃から規格外だった。京セラドームの5階席へ特大弾を連発。試合でも才木のフォークに膝をつきながらバックスクリーンへ運ぶと、続く打席でもバットを折られながら2打席連続アーチで度肝を抜いた。「別格ですね。飛距離も全部じゃないですか」。球場が騒然とする中、当時プロ1年目の森下も、異次元のパワーに驚きを隠せなかった。
「あの時は自分の知識があまりなかったので、すごい選手としか見られなかったですけど、自分の知識が付いてきて、もっと詳しいところまで見てみたい」
昨春は途中出場で2打数無安打に終わったが、プロで実績を重ね、大谷を見る目は変わった。1年目から類いまれな勝負強さを発揮し、リーグ優勝、日本一に貢献。今季は打率・275、16本塁打、73打点と成績を伸ばすと、プレミア12では侍ジャパン・井端監督から4番に抜てきされた。全9試合で打率・357、1本塁打、9打点。目標の世界一こそ逃したが、大舞台で実力を証明した。
来春はさらに進化した姿を見せつける。次回のWBCは2年後の26年。今年のワールドシリーズを制した相手に結果を残せば、評価や価値をグッと上げることができる。
「ドジャースとやるということだけで注目度は高いと思うので、シーズン前ですけど、そこで何か光るものがあれば(WBCの代表入りも)可能性があると思う。貴重なチャンスなので、無駄にはしないようにしたいなと思います」
24日にプレミア12を戦い終えたばかり。激闘の疲れも見せず、この日は甲子園のクラブハウスでみっちり体を動かした。虎で日本一、侍で世界一、そして憧れのメジャー挑戦も…。夢は膨らむ。「MORISHITA」の名を世界にとどろかせる。
◆侍ジャパンVS阪神VTR 第5回WBCに臨む侍ジャパンと阪神が2023年3月6日に京セラドームで強化試合。大谷翔平が三回に阪神・才木の変化球に対して、体勢を崩され左膝を地面につきながらも右手一本で捉えたような打球がバックスクリーン右への3ランとなった。さらに五回の打席でも富田から3ランを放つなど大谷は2打席連続本塁打。森下は五回に代打で出場して空振り三振するなど2打数無安打だった。