陸上女子100メートル障害でパリ五輪代表の田中佑美と男子110メートル障害で22年世界選手権代表の石川周平(ともに富士通)が27日、筑波大学附属聴覚特別支援学校小学部を訪れ、生徒と交流を行った。 “佑美先生”が明るく、楽しく小学生と触れ合…

 陸上女子100メートル障害でパリ五輪代表の田中佑美と男子110メートル障害で22年世界選手権代表の石川周平(ともに富士通)が27日、筑波大学附属聴覚特別支援学校小学部を訪れ、生徒と交流を行った。

 “佑美先生”が明るく、楽しく小学生と触れ合った。小学生と目線を合わせ、会話を盛り上げながら優しく指導。「人懐っこい子が本当に多かった」と笑顔だった。踊り出した小学生に合わせて一緒に踊る場面もあり「同じ精神年齢でやりました」と楽しげだった。

 自身が小学生の時の思い出は「割と足が速かった」と振り返る。「高学年で身長が伸びるにつれて足が速くなって。新幹線の『のぞみ』というあだ名をつけられた。でも50メートル走で男子に負けるのが悔しくて悔しくて」と笑って明かした。

 中高の教員免許を持っているという石川は「すごく元気をもらえる陸上教室になりました」とうなずいた。「ちっちゃなおふざけはどちらかと言うと苦手なので、そこはちょっと(田中に)お任せしつつ、真摯(しんし)に接するというか、目線を合わせたり、伝わるようにする、反応を確認するだったり、そこら辺は特に意識してやっています」と振り返った。