◆2年連続2度目出場 米沢蓮(25) =ティ・エム・プラテック= 中日クラウンズ、横浜ミナトチャンピオンシップ優勝 2024年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは28日から4日間、東京・稲城市の東京…
◆2年連続2度目出場 米沢蓮(25) =ティ・エム・プラテック= 中日クラウンズ、横浜ミナトチャンピオンシップ優勝
2024年シーズンの国内男子プロゴルフツアー最終戦のメジャー、日本シリーズJTカップは28日から4日間、東京・稲城市の東京よみうりCC(7002ヤード、パー70)で開かれる。今季のツアー優勝者をはじめ、賞金ランク上位者ら総勢30人が出場。スポーツ報知では「王者たちの流儀」と題した連載で出場予定の8選手を紹介する。第8回は米沢蓮。
5月、岩手県出身として初優勝し、快挙に大きな反響も多くあった。「プロゴルファーになりたいと思っている子供たちに、僕が優勝したことで少しでも希望を感じてもらえたらうれしい。僕の優勝が広まっていってくれたら」とジュニアたちへ明るいニュースを届けた。
多くの選手は拠点を交通の便が良い東京や大阪を選ぶ中、岩手で生活する。故郷の魅力は「食べ物もおいしいし、国際的になっている。自然もたくさんあるので体を休めるにはすごくいい」と熱弁。「小さい時から応援してくれる。それが優勝してからも変わらず、近所の孫みたいに接してくれる」と温かい県民性も好きなところだ。
盛岡市は昨年、米紙ニューヨーク・タイムズで「2023年に行くべき52か所」でロンドンに次いで2番目に選出された。米大リーグのドジャース・大谷翔平投手(30)を始めアスリートが多い県としても認知が進む。
昨年は、1週前のカシオワールドオープン2位で切符をつかんだ日本シリーズ。「今年は優勝者という違うカテゴリーでプレーできる」と早々の出場決定を喜んだ。「気温も下がってかなり寒いと思うけど、雪国出身なのでほかの選手よりは有利に戦える」とアドバンテージを生かしたい考え。選ばれし30人で戦う今季最終戦。飛躍の1年を初のメジャー制覇で締めくくる。(富張 萌黄)
◆米沢 蓮(よねざわ・れん)1999年7月23日、盛岡市生まれ。25歳。9歳の時、家族で大型家具店の「ニトリ」に行ったが開店時間前だったため、隣接したゴルフ練習場で初めてクラブを握った。盛岡中央高から東北福祉大に進学し、2018年アジア大会団体戦金メダル。4年時の21年12月にプロ転向し、22年からツアー本格参戦。23年に賞金ランク22位で初シード。趣味はドライブ、スポーツ観戦。得意クラブはサンドウェッジ。174センチ、80キロ。