甲斐犬ばりの警戒心で第2の甲斐になる!阪神から育成ドラフト2位指名された嶋村麟士朗捕手(21)=四国ILp・高知=が26日、高知ファイティングドッグス球団事務所で入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸300万円で合意した(金額は推定)。 …

 甲斐犬ばりの警戒心で第2の甲斐になる!阪神から育成ドラフト2位指名された嶋村麟士朗捕手(21)=四国ILp・高知=が26日、高知ファイティングドッグス球団事務所で入団交渉に臨み、支度金300万円、年俸300万円で合意した(金額は推定)。

 育成出身の捕手と言えば、ソフトバンクから国内FA権を行使した甲斐。「日本を代表するような、世界にいってもひけをとらないようなスケールの大きいキャッチャーになりたい」。甲斐の送球の動画も参考に試行錯誤し「そんなに速い方ではなかったけど、シーズン終盤頃にちょっとずつつかみ出した」と話す。

 実家では雄の甲斐犬を飼っており、名前は「コロン」。かわいい名前とは裏腹に「高校1年生の時に2、3回かまれて。怖くて3年ぐらい触ってない」と明かす。そんな愛犬の警戒心は自身のプレーにも共通する。

 盗塁だけでなく、一走、三走の隙を突いて刺すことも意識しており「そういう意味ではちょっと甲斐犬と似てるのかな」と笑顔。アピールポイントは打撃だが「キャッチャーももっと頑張って、早く支配下に上がれるように」と“甲斐ロード”を歩み、育成の星となる。

 ◆嶋村 麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年7月13日生まれの21歳、高知市出身。右投げ、左打ち。捕手。177センチ、90キロ。小4から潮江東スポーツ少年団で野球を始める。高知商から福井工大へ進学も、中退して22年8月に高知FD入団。昨年は68試合で打率.299、2本塁打、37打点を記録し、捕手でベストナインに選出。今年は61試合で打率.350、5本塁打、41打点で指名打者としてベストナイン。