「NPB AWARDS 2024」(26日、グランドプリンスホテル新高輪) 阪神・桐敷が最優秀中継ぎ投手賞を受賞し、大卒3年目で初の個人タイトル獲得となった。藤川監督は現役時代に2年連続で同賞受賞。レジェンドに肩を並べるべく、「自分しか連…

 「NPB AWARDS 2024」(26日、グランドプリンスホテル新高輪)

 阪神・桐敷が最優秀中継ぎ投手賞を受賞し、大卒3年目で初の個人タイトル獲得となった。藤川監督は現役時代に2年連続で同賞受賞。レジェンドに肩を並べるべく、「自分しか連続でやるっていう権利はないので。連続で取るってなかなかできないことなので、そこはひとつの目標としてやっていきたい」と、タイトル継続を力強く宣言した。

 “スピード出世”を果たして、「NPB AWARDS」へ凱旋した。新人時代の2年前、「午前の部」であるファーム表彰に出席したが、晴れて1軍対象の「午後の部」に昇格。「1年目の時、いつか午後の部に出席したいなって思いもありましたけど、こんなに早くかなうっていうのは思ってなかったです。1年間頑張って良かった」。成長をかみしめ、初タイトルの歓喜に浸った。

 リーグ最多の70試合登板で、43ホールドポイントを積み上げて、トッププレーヤーが集う表彰式に登壇。「こういう場は他チームの方々と交流できる貴重な会。(来年も)もちろん来たい思いはありますけど、シーズン中は1試合1試合投げて、終わってからの結果だと思ってます」。華やかな雰囲気を味わいながらも、浮かれることなく地に足を着けた。

 シーズン完走の先に充実のオフが待つ図式を、来季も変えるつもりはない。「1年間1軍で戦力になるというところを目標にやっていけば、自然と評価される数字も超えるのかなと思う。藤川監督から任された場面をしっかり責任を感じてやっていきたい」。猛虎のブルペンで確固たるポジションを築いた鉄の左腕。その頼もしさは藤川阪神のV奪還に不可欠だ。

 ◆阪神の2年連続最優秀中継ぎ 過去に05、06年の藤川球児、07、08年の久保田智之、14、15年の福原忍と3投手が記録している。