2季目も「若手育成」を貫く。ラグビー日本代表(世界ランク13位)は26日、欧州遠征「リポビタンDツアー2024」を1勝2敗で終え、開催地から帰国。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)が羽田空港でシーズン総括会見に臨み、来季の課題…

2季目も「若手育成」を貫く。

ラグビー日本代表(世界ランク13位)は26日、欧州遠征「リポビタンDツアー2024」を1勝2敗で終え、開催地から帰国。エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC、64)が羽田空港でシーズン総括会見に臨み、来季の課題を「経験値を積むことだけ」と示した。

1季目は厳しい船出になった。1月の就任以降、テストマッチは4勝7敗。今遠征もフランス(同4位)、イングランド(同7位)に50失点以上で完敗。スコアには悔しさをにじませつつ「必要不可欠な経験。学ぶことでしか強くなれない」と成長の糧にする。

イングランド戦での先発は平均27・2歳、合計201キャップ。スクラムで圧倒された13キャップのプロップ竹内柊平(26=浦安)を例に「幼稚園児と組んでいるようなもの」。代表歴の浅いメンバーが名を連ねたが「未来に対して投資」と意に介さない。「経験はスーパーで購入できるものではない」。強豪とぶつかり合うことで経験を積ませた。

目標は「27年(オーストラリア)W杯であることに変わりはない」。3年後には先発15人で計600キャップ程度のメンバーを見据える。「次の3年でチームを組み上げる自信がある」。大きなリターンへ、新たなシーズンが幕を開ける。【飯岡大暉】